先日、近所の子どもたちに向けのボランティアの読み聞かせに参加してきました。
私はこう見えまして(どう見えまして?)、絵本を読むのが好きだったりしまして、休みの日には上野にある国立図書館で一日中絵本を読んでいたりします。
子どもたちに向けた読み聞かせというのは初めてですが、小学校の頃に「アカデミー主演男優賞をとる」と文集に書いたくらいの演技派の私ですので(今年は惜しくも落選でしたが)、子どもたちの心を鷲掴みにするくらいの読み聞かせは簡単にできると思っていました。
しかしその考えはすぐに崩れ去りました。
子どもたちを目の前に、絵本を開く手の震えは、今までに体験したことのないほどの振動でした。逢いたくて逢いたくて震える西野カナさんでさえ、これほど震えてはいなかったでしょう。
上ずった私の声を聞いた時の、あの少年少女たち「はぁ(´-ω-`)」という表情は、私の心に消えることのない傷を作ってくれました。
ちなみに私が選んだ「パンダ銭湯」というのは、絵本を読み聞かせているお母さんならわかるでしょうが、なかなかポップで愉快な内容です。
しかし、大根役者と呼んでは大根に失礼なくらい演技が下手な私です(この時点でアカデミー賞は諦めました)、これまで幾人もの大人たちに読み聞かせられてきた彼らには、4回戦ボーイの、しかも相当弱い部類のボクサーのデビュー戦くらいにしか見えなかったでしょう。
私が読み終えると、子どもたちは暖かい拍手を送ってくれました。でもわかっています。これは読んでくれてありがとうの拍手ではなく、お前はよくやったよお疲れさんという、ねぎらいの拍手であると。
そのあと、仲良くなった少年と「100万回生きたねこ」を一緒に読むことになりました。彼は何回も読み返し、少しうつむき加減に「おれもこのねこみたいになりたいなあ」とつぶやきました。
まだ10歳にもならない彼の言葉には、きっと私が知る由もない色々なことが隠されていたのだと思います。
でもそんな彼に対して「100万回はちょっと面倒だから2回くらいでいいかなあ」なんて、薄っぺらい返答をしてしまったことを、今になってとても後悔しています。
なんかもう、色々ごめんなさい。
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