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なんと贅沢な話でしょう。

私が生まれ育った北海道では、たらこは日常的な食べ物でした。

とりあえず朝の食卓には必ずあって、レンジでチンして焼きたらこ風にして食べていたりして、それはまるで、ふりかけをかけて食べるかのような、ごく日常に溶け込んだありふれた光景でした。

とりあえずお茶漬けにしたり、とりあえずおつまみにしたり。とりあえずな食べ物、それがたらこでした。

そして大人になり、スーパーに行った私は驚愕しました。


たらこ3つで500円なのです。


500円ですよ、500円。牛丼特盛とか食べれますよ。1つあたり165円くらいするんですよ。165円あったらDVD借りてうまい棒6本買って幸せな休日が過ごせますよ。

もうね、ぶん殴ってやりたいです。

たらこを? まさか。過去に、のうのうとたらこを食べ流していた昔の自分自身ですよ。






「おい!13歳のキムケン!」

「なんだよ。あんた誰だよ」

「29歳のキムケンだ!お前が絶対になりたくなかった、サラリーマンのキムケンだ! 残念ながらロックスターにはなってないぞ! ハハハッ!」

「未来の俺か。こんにちは」

「おい、なかなか冷静だな! スカしてんじゃねーよ!」

「スカすもなにも、こっちは部活終わって疲れてんだよ」

「バスケなんてどーでもいいんだよ!どうせ30歳になってもやってるんだから今は適当にやっとけ」

「早く本題を言ってくれよ未来の人」

「おお、すまなかった! 今日の本題はな、『たらこだいじに』ということ、これに尽きる」

「はあ?」

「だからな、たらこっつーもんは本当はすごい貴重で、それを知らないお前に『たらこだいじ…』」

「そんなもんとっくに知ってるよ」

「へ?」

「おれはな、毎朝かーちゃんが出してくれるたらこに対して感謝しながら食べてるんだ」

「あ、そうなの?」

「まあ確かに毎日あるから珍しくはないけど、でもやっぱりたらこってすげーなって思いながら食べてるよ」

「そ、そうか」

「そんなことも忘れてんのかよ、未来のおれは。どーしょーもねーな」

「わ、悪かった」

「わかったならさっさと未来に帰れ。そんでしっかり働いてこい」

「お、おう!」

「おれの倍以上生きてるあんたなら、きっと立派な大人になってるんだろうな」

「ああああたり前田のクラッカー!」

「じゃあな、がんばれよ」

「どどどどどーもどーも!」





というわけで29歳の私が作るたらこ料理です。どうぞ!


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✳︎たらこマヨネーズのしらたき和え

しらたき
200g
たらこ
1ヶ
マヨネーズ
大2
ブラックペッパー
お好み

★★★レシピ★★★

  1. 1
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    しらたきを食べやすい大きさに切って1分間かけてアク抜きをします。
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    写真
    水にさらして、よく水切りをします。
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    マヨネーズ、たらこ、ブラックペッパーをまぜます。
  4. 4
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    しらたきを和えます。
  5. 5
    写真
    完成です。

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目をつぶってても出来る簡単料理です。つるっと食べてしまう一品になりました。

しかしたらこってのは本当に高価な食材ですね。

北海道だからといってそんなに安くなるものでもないでしょうから、毎日たらこを食べていた木村家は、実は貴族だったのではないかとまでと思ってしまいます。

私からにじみ出る品の良さといいますか、隠しきれない高貴な部分があるのは、やはり貴族だったからなんですね。

そんな貴族な私ですが、下々の人間におかれましても、今まで通り仲良く接してくれると嬉しいです。


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