「特技はサバをさばくことです。なんちって!」-木村食堂「本当にあった合コンですべった話」より抜粋
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学生の頃にちょっとした懐石居酒屋で働かせていただいたとき、料理長にサバのさばき方を教えていただきました。(そういえば以前にも料理長の話をしていました。今回は特に登場しませんが)
そうなるとですね、本当にバカみたいなんですが、サバをさばける俺かっけー、みたいになっちゃいまして、魚用の刺身包丁とか買っちゃったりして、すぐサバパーティとかしちゃうんですよ。(サバパーティって何だか語呂が悪いですね)
そしてですね、「サバ缶?そったらもんありえねーべや!男なら黙ってさばけばいいべや!サバだけにな!ははは!」みたいに傲慢になっていたんですよ。いや、本当にどうかしてるぜって感じですよね。
そんな私も大人になり、社会人になって、自由な時間が減ってしまったわけですよ。サバばかりさばいているわけにもいかなくなりましてね、いや~サバをさばく前に自分の仕事をさばきなさいよってね、こんな小粋なサバジョークも言えるようになったんですよ。
そんな時ふと「サバ缶がアツい」という話を聞きまして、私は「サバ缶?そったらもんありえねーべや!男なら黙ってさばけばいいべや!サバだけにな!ははは!」とか言いつつ、ちゃっかり帰り道に買って食べたんですよ。
衝撃でしたよ。
自分は一体何をやっていたんだと。なんだこの美味しい食べ物はと。サバをさばいて得意げになっている場合じゃないですよと。サバ缶?そったらもんありえねーべや!男なら黙ってさばけばいいべや!サバだけにな!ははは!って。
ははは!じゃないですよと。
もうね、サバ缶があればサバをさばく必要とかないじゃないですか。私は今まで何をしていたんでしょうか。ずいぶん無駄な時間を過ごしてしまいました。
崩れ落ちましたよ。
膝から。
濡らしましたよ。
枕を。
ああ、アイデンティティの喪失ってこういうことだったんだと知りました。
私は心に決めたのです。
もうサバなんてさばかんと。
(うまいこと言ってしまいました)
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♦︎ネギどっさりサバ水煮缶
本日はこれにて失礼致します。
ありがとうございました!
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