細見美術館「古裂に宿る技と美」の感想 | 「アナンダ」伏見区の着付け教室 * 京都で綴る きもの手帖

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現在、細見美術館で、「古裂に宿る技と美」
が開催されています。(2017年8月20日まで)
 
この展覧会は、「祇園斎藤」さんという京都の老舗の呉服屋さんのコレクションがメインとなっています。
 
なんと、中国の唐の時代の、まるで「正倉院」!といった裂が並んでいるんです。
 
桃山時代の辻が花、江戸時代の友禅などの意匠はもちろんのこと、
状態も美しく、大切に扱われてきたコレクションなのだと、感じました。
 
わたくし、しばらく京都を離れていたので、滑り込みセーフで訪れました。(危ない、危うく行きそびれるところだった~)
 
さて、先ほど唐の時代と書きましたが、実際には2~3世紀にに作られたという、恐ろし~く古~い裂も展示されていました。
 
このような時代に、細密な文様を織り出す方法を考えた人って、すごい能力ですね。
 
また、正倉院と同じ頃のとっても古い裂もありましたが、今回私が気に入った展示は、辻が花。
 
辻が花は、桃山時代に作られていた絞り染めで、今回たくさん展示されていました。
 
私、こんなにたくさんの古裂の辻が花を見たのは、初めて!
 
ちょうどNHKの「おんな城主 直虎」で、柴咲コウさんの衣装が素敵で、「絞りのきものだなー」と思っていたので、自分の中では、タイムリーヒット!だったんです。(ドラマは見ていませんが・・・)
 
簡単に言うと、辻が花とは、直虎が活躍した時代小袖の文様です。
 
絞りで花文様を基調に染め、墨や、刺繍、縫箔などで華やかに飾られていました。
 
江戸時代には、新しい技術である「友禅」に押され、一度はなくなってしまった技法です。
 
現在の辻が花は、その技法を復活させたものです。とっても素敵ですよね~。
 
 
 
細見美術館は、地方にありながらも、垢抜けた感じの小さな美術館。
 
観光地からすぐ近くだけれど、賑わいの環の外側なので、大規模美術館よりゆっくり回れます。
 
地下鉄東山駅から5分~10分ほど歩きますが、途中には疎水も流れていて、桜並木を通れば苦も無くたどり着けます。
 
細見美術館「古裂に宿る技と美」は、明日8月20日(日)まで。