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母トミコ(仮名)既にこの世にはいない。
しかし生きている間、数々の伝説を残したので、たまに(己のネタがつきたら)書こうと思う。
その第⑧話
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お若い方は知らないと思うが、昔原宿にはホコ天(歩行者天国)にて踊る、竹の子族やらローラー族がいた。
私はどちらにも属していない、サーファーだった。
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さて、そのませガキサーファーとヤンキー母ちゃんとミニスカばあちゃんという、ちぐはぐトリオが、親戚の挙式で原宿駅に降り立った。
トミコ、久しぶりの原宿に興味津々。
ばあちゃん、思い出せないくらい久しぶりの原宿に興味津々。
挙式会場ではなく、人込みに吸い寄せられるトミコ。そして、ばあちゃん。
二人を捕獲すべく後を追う私。
二人は外人らと一緒に竹の子見物。
「早く行かないと遅れるよ~!」
そう言う私を無視して、どんどん人込みの中に二人は消えていく。
ハッ!
なんということだ、二人を見失ってしまった。
任務をまっとうできなかった。
どうしよう。伯父にあんなに頼まれたのに。
軽く涙が出そうになった時、
鳥になって遠くに飛んでいきたい、そう考えはじめたその時、
ひときわ大きな歓声が聞こえた。
ヒロくん(古いね~、もう死んじゃったよ)とかかな?
もういいや、私も好き勝手やる!
そう思い見に行った。
トミコとばあちゃんは捨てる決心をした。
ヒロくんはいなかった。
・・・
・・・
かわりにキャロルの曲に合わせて、ジルバやツイストを踊るトミコとばあちゃんの姿があった。
元不良のトミコ、
元グランドキャバレーダンス講師のばあちゃん、
息もぴったり誰よりもうまかった。
でもやけに悲しかった、あの青春の日。
もちろん遅刻した挙式。
何も聞かずに伯父は私に優しかった。
あんなに嫌だと思ったのに、クラブやディスコ、ライブに行くと血が騒ぎ、踊りまくる私。
誰か私の赤い靴を脱がせて~。