おはようございます。 薬剤科です![]()
今回は「高血圧と動脈硬化」についてお話しします。
この2つは密接に関係しており、お互いに悪影響を及ぼします。
その理由について簡単に説明します。
血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことであり、
「心拍出量×末梢血管抵抗」で表されます。
心拍出量とは心臓が1分間に血液を送り出す量のことであり、
末梢血管抵抗とは、末梢血管に血液が流れ込むときに受ける抵抗のことをいいます。
血管壁が硬くなると、受ける抵抗が大きくなります。
抵抗が大きくなれば、上記の式から分かるように血圧が高くなります。
この末梢血管抵抗が増大する要因の一つが動脈硬化の進行です。
動脈硬化は動脈の壁が厚くなって、弾力性が低下します。
すなわち名前の通り動脈が硬くなります。![]()
動脈硬化の主な原因は高血圧、脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病です。
高血圧は血管に過剰な負荷をかけてしまい、血管内皮細胞の機能が障害されます。
血管内皮細胞というのは一酸化窒素(NO)を分泌して、血管壁を弛緩させることで血管を拡張させます。
したがって高血圧により血管内皮細胞が障害されると、NOの分泌が低下してしまいます。
そうすると血管は適切に弛緩することができなくなり、しなやかさを失います。
そうして動脈硬化が進行していきます。![]()
脂質異常症、糖尿病による動脈硬化のメカニズムはまた別の機会にお話ししたいと思います。
このように高血圧と動脈硬化は互いに悪影響を及ぼし、放置していると深刻な健康リスクにつながってしまいます。
しかし、生活習慣を見直すことで予防・改善が可能です![]()
バランスのとれた食生活はもちろんのこと、「運動」も大切です。
運動することでNOの産生が増加することが分かっています![]()
もうすぐ4月、あたたかくなってくる季節にウォーキングやジョギングなどの運動習慣始めてみませんか?
運動する習慣をつけて、しなやかな血管を保っていきましょう![]()
