No.238 秋葉神社 再考

 
宮原誠一の神社見聞牒(238)
令和5年(2023年)11月13日
 

「カグツチ」は火災防止の神様と祀られている秋葉神社の祭神です。別名「迦具土神、軻遇突智神(かぐつちのかみ)」と云う。

 

カグツチとは、記紀神話における火の神
「古事記」では、火之夜藝速男神(ほのやぎはやをのかみ)・火之炫毘古神(ほのかがびこのかみ)・火之迦具土神(ほのかぐつちのかみ)と表記される。また、「日本書紀」では、軻遇突智(かぐつち)、火産霊(ほむすび)と表記される。(Wikiから)

 

軻遇突智神(かぐつち)=火産霊神(ほむすび) = 味耜高彦根神(あじすきたかひこね)
 
久留米水天宮の摂社に、秋葉神社(祭神・阿遅鉏高日子根神=味耜高彦根神)があります。
久留米水天宮の本来の社紋は橘紋、大幡主は牛馬の守護神であると共に水神様であり、火の神様です。(水天)徳満宮の祭神は大幡主と天照女神で、水神として祀られています。
 
百嶋学では、秋葉神社の祭神をカグツチノ神=金山彦とします。
秋葉神社の祭神の又の名を味耜高彦根と申します。
金山彦を火の神であるカグツチノ神とするのは、金山彦が鉱物採取の神であり、製鉄の神というイメージが「火の神」と重なるからでしょう。
しかし、カグツチノ神は「火の神」であり、神徳は火災防止であり、製鉄の神ではありません。金山彦は金鑽大神と当てられそうですが、そうでもないようです。

 

金鑽神社(かなさな)  埼玉県児玉郡神川町字二ノ宮750
金鑚(かなさな)は、砂鉄を意味する「金砂(かなすな)」が語源であると考えられている。埼玉県北西部に立つ御獄山 (標高343.4m)山麓に鎮座し、社殿後背の御室山(御室ヶ獄)を神体山として祀る。山を神体山とするため、社殿には本殿は設けないという。(Wiki)
主祭神 天照大神、素戔嗚尊
※一の鳥居の後、拝殿の奥には大幡主の六角灯籠があります。

 
金鑽神社の祭神は天照大神、素戔嗚尊となっていますが、素戔嗚尊は大幡主の置き換えです。また、金鑽神社は御獄山の麓にあり、関連する御嶽神社の祭神は一般に大幡主です。大幡主は火の神であり、天照大神は水の神であることから合致します。大幡主は「牛馬の守護神」であると共に「水神」です。徳満宮の祭神は大幡主と天照女神で、水神社として祀られています。
大幡主は牛馬の守護神、水神、火の神、土神、龍神、航海の神、食物の神等、多くの神徳を持っておられます。
 
秋葉神社の祭神を確認するため、筑後の秋葉神社を巡礼しました。
結果、カグツチノ神=味耜高彦根神、この神は大幡主でした。大幡主は火と土の神様です。
 
 
筑後の秋葉神社関連

1.水天宮 福岡県久留米市瀬下町265
 境内社 秋葉神社(祭神・阿遅鉏高日子根神)
 
2.櫛原の秋葉神社 福岡県久留米市櫛原町(くしはらまち)49-1
 祭神 味耜高彦根神
 
3.一条の秋葉神社 福岡県筑後市一条1274
 祭神 味耜高彦根神(あじすきたかひこね)
 
4.羽犬塚の火産霊神社 福岡県筑後市羽犬塚596
 祭神 軻遇突智神(かぐつちのかみ)
 
5.八女本町の秋葉神社 福岡県八女市本町(東唐人町)1-176-2
 祭神 火之迦具土神
 
6.草野の秋葉神社 福岡県久留米市草野町吉木1947
 祭神 軻遇突知神
 
7.片ノ瀬の秋葉神社 福岡県田主丸町菅原(片ノ瀬新町)1232
 祭神 阿遅志貴高日子根神  

8.三角の秋葉神社 福岡県久留米市田主丸町恵利(三角)874-1
 祭神 軻遇突知神
 
9.亀王の天満神社 福岡県田主丸町秋成(亀王)1308
 境内社 秋葉神社(祭神・味耜高彦根神)
 
10.殖木の秋葉神社 福岡県久留米市田主丸町殖木385
 祭神 味耜高彦根神
 
11.石垣の石垣神社 福岡県久留米市田主丸町石垣68
 境内社 秋葉神社(祭神・味耜高彦根神)
 
12.三春の秋葉神社 福岡県うきは市浮羽町三春2032
 祭神 味耜高彦根神
 
13.鳥飼の埴安神社 福岡県福岡市中央区鳥飼3丁目3−5
 境内社左殿 秋葉神社(右)迦具土神(かぐつちのかみ)

 

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阿遅鉏高日子根神(あじすきたかひこねのかみ)Wikipedia
「古事記」では阿遅鉏高日子根神、阿遅志貴高日子根神、阿治志貴高日子根神と表記し、別名に迦毛大御神(かものおおみかみ)。
「日本書紀」では味耜高彦根命。
「出雲国風土記」では阿遅須枳高日子と表記する。また、阿遅鋤高日子根神とも。

なお「古事記」で最初から「大御神」と呼ばれているのは、天照大御神と迦毛大御神だけである。
 
※迦毛大御神=鴨大御神=大幡主 → 阿遅鉏高日子根神(味耜高彦根命)
 八十島=日本の島 八十=倭 八十国魂神=倭国魂神(天照女神と大幡主)
 
神名の「アジ」は「可美(うまし)」と同義語、「スキ」は鋤(スキ)で、鋤を神格化した農耕神、「シキ」は磯城津彦の磯城で、「高日子」は「鷹彦」、「根」は「根元」の意。全て大幡主を表現したもの。

 
1.水天宮 福岡県久留米市瀬下町265
境内社 秋葉神社(祭神・阿遅鉏高日子根神)

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本殿後ろの摂社 水神社(罔象女神 鵜草葺不合命)

 
祭神 天御中主神、安徳天皇、高倉中宮(建礼門院 平徳子)、二位尼(平時子)
由緒 社伝によれば、寿永4年(1185年)、高倉平中宮に仕え壇ノ浦の戦いで生き延びた按察使局伊勢が千歳川(現筑後川)のほとりの鷺野ヶ原に逃れて来て、建久年間(1190年-1199年)に安徳天皇と平家一門の霊を祀る尼御前社の祠を建てたのに始まる。
 
※古くは尼御前社と荒五郎水神社と安坊水神社の三殿が当初京隈の梅林寺にあった。有馬候の久留米入国により、第2代藩主有馬忠頼候によって社地社殿が寄進され、現在の水天宮は、天御中主神と尼御前社を本殿に(平清盛公は廃神)、安坊水神(罔象女神)を境内社摂社として、久留米瀬下に慶安三年(1650年)に鎮座した。
荒五郎水神は摂社水神社(罔象女神 鵜草葺不合命)として本殿外に出された可能性があります。荒五郎神は牛馬の守護神であるとともに水神様です。

 

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水天宮境内社 秋葉神社(祭神・阿遅鉏高日子根神)

 
 
2.櫛原の秋葉神社 福岡県久留米市櫛原町(くしはらまち)49-1
祭神 味耜高彦根神

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拝殿前には両脇に大幡主の蘇鉄

 

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社紋・三宅輪宝紋(大幡主)と菊菱紋(天照女神)

 
天明7年(1787)櫛原町の大部分を焼失させた火元の藩士、草野孫左衛門を追放し、その屋敷跡に8代久留米藩主有馬頼貴公が二度と火災がないように祈願し建立された。その以前は宝暦5年(1755)篠山城内に勧請されたものを現在地に遷宮。本宮は静岡県浜松市天竜区春野町の秋葉山本宮秋葉神社(櫛原天満宮HP)。

 

秋葉山本宮秋葉神社 静岡県浜松市天竜区春野町領家841(上社)
秋葉大権現の起源。秋葉大権現の「今の根元」といわれる。伝・和銅2年(709)創建。
祭神は火之迦具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)
神紋と社紋を分けており、神紋は「七葉もみじ」、社紋は剣花菱。
秋葉山縁起によれば、養老2年(718)、行基によって秋葉山が開山されたという。
末社 内宮社(天照大神)、外宮社(豊受大神)、祓戸社、水神社、天神社

 
 
3.一条の秋葉神社 福岡県筑後市一条1274
祭神 味耜高彦根神

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境内社(社殿の左手) 厳島神社(左 天照女神) 恵比須神社(右 大幡主)

 
天保14年(1843)創建、社紋は三柏紋で大幡主を祀る。

 

 
4.羽犬塚の火産霊神社 福岡県筑後市羽犬塚596
祭神 軻遇突智神(かぐつちのかみ)

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犬槙大木が二本

 

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5.八女本町の秋葉神社 福岡県八女市本町(東唐人町)1-176-2
祭神 火之迦具土神

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本殿左手に宮地嶽神社(大幡主)、右手に祇園社(大幡主)の摂社と藤棚(大幡主と天照女神)

 

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境内社、恵比須社(左)、社日社(右 大幡主と天照女神のご神体)、庚申天(奥)

 
 
6.草野の秋葉神社 福岡県久留米市草野町吉木1947
祭神 軻遇突知神 藤棚あり

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左・山神社、右・秋葉神社

 
 
7.片ノ瀬の秋葉神社 福岡県田主丸町菅原(片ノ瀬新町)1232
祭神 阿遅志貴高日子根神

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福岡県田主丸町片の瀬 宝暦7年(1757) 本町新町全焼。
明治44年6月本町で14戸を焼失する。
昔、村中で大火があると、村神社の境内に火災防止・再発防止のために秋葉神社が境内社として建立されました。大火が村中に及ぶと村神社の秋葉神社となることもあった。その例が、福岡県田主丸町片の瀬新町の秋葉神社です。(No.14)

 

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片ノ瀬の秋葉神社の祭神は阿遅志貫高日子根神となっています。
拝殿の向拝には鶴と亀蛇と波の彫刻です。本殿は拝殿と切り離され独立しています。その本殿の両脇には松の木が植えてあります。
片ノ瀬の秋葉神社は、祭神が大幡主でした。
 
 
8.三角の秋葉神社 福岡県久留米市田主丸町恵利(三角)874-1
祭神 軻遇突知神

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参道には大幡主の六角灯籠です

 

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拝殿の向拝には大幡主の虎の彫刻

 

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三宅輪宝紋

 

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本殿(秋葉神社は拝殿と本殿が切り離されています)

 

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本殿前の灯籠の「辰」字 (龍)

 

 
9.亀王の天満神社 福岡県田主丸町秋成(亀王)1308
境内社 秋葉神社(祭神・味耜高彦根神)  寛政12年(1800)勧請 No.14

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その他の境内社、厳島神社(左 市杵島姫)、早馬神社(右 大幡主)

 
 
10.殖木の秋葉神社 福岡県久留米市田主丸町殖木385
祭神 味耜高彦根神

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右端は倉冨家の墓地

 

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十二日足紋(倉冨家は龍造寺分家) 龍造寺の三家紋 日足紋 杏葉紋 剣花菱紋

 
 
11.石垣の石垣神社 福岡県旧浮羽郡田主丸町石垣68
境内社 秋葉神社(祭神・味耜高彦根神)

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12.三春の秋葉神社 福岡県うきは市浮羽町三春2032
祭神 味耜高彦根神

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13.鳥飼の埴安神社 福岡県福岡市中央区鳥飼3丁目3−5
祭神・埴安神(はにやすしん)
 波邇夜須毘古神/埴安彦命(はにやすひこ)=大幡主
 波邇夜須毘売神/埴安姫命(はにやすひめ)=天照女神
相殿 菅原道真公
左殿 秋葉神社(右)迦具土神(かぐつちのかみ)/火産霊神(ほむすびのかみ)
右殿 鳥飼八幡宮元宮(左)

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創建に関する詳細は不明。左側に鎮座する八幡神社は鳥飼八幡宮で、その元宮とされる
この八幡神社の社紋は右三巴紋で、大幡主を祀ります(No.62)

 

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八幡神社    埴安神社   秋葉神社

 

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八幡神社(鳥飼八幡宮元宮)              秋葉神社

 
この八幡神社は、大幡主を祭神とする古八幡宮であり、近くの鳥飼八幡宮(福岡市中央区今川2丁目1-17)の元宮です。
福岡市鳥飼の埴安神社は、本殿、左殿の秋葉神社(迦具土神)、右殿の鳥飼八幡宮元宮ともに大幡主が祀られており、本殿には大幡主、天照女神、菅原道真公を祀ります。
 
 
 
カグツチの神
カグツチの神 (大幡主)は記紀神話ではマイナスのイメージで扱われていますが、多くの神を生み出しています。記紀の編者は大幡主に強い敵愾心があるのでしょうか。

 

神話の記述(Wikiから)
神産みにおいてイザナギとイザナミとの間に生まれた神である。火の神であったために、出産時にイザナミの陰部に火傷ができ、これがもとでイザナミは死去。その後、怒ったイザナギに十拳剣「天之尾羽張(アメノオハバリ)」で首を落とされ殺された。
 

(大幡主を貶めるのはスサノオ系藤原氏のいやがらせか)
 
「古事記」によれば、カグツチの血から、以下の神々が生まれた。
 
石折神(いはさくのかみ)
根折神(ねさくのかみ)
石筒之男神(いはつつのをのかみ)
以上三柱の神は、十拳剣の先端からの血が岩石に落ちて生成された神々である。
 

(三神は大幡主と想定されます)
 
甕速日神(みかはやひのかみ)
樋速日神(ひはやひのかみ)
建御雷之男神(たけみかづちのをのかみ)
 別名は建布都神(たけふつのかみ)
 別名は豊布都神(とよふつのかみ)
以上三柱の神は、十拳剣の刀身の根本からの血が岩石に落ちて生成された神々である。
 

(布都の神は大幡主です)
 
闇淤加美神(くらおかみのかみ)
闇御津羽神(くらみつはのかみ)
以上二柱の神は、十拳剣の柄からの血より生成された神々である。
 

(闇淤加美は天照女神で、水の神)
 
また、カグツチの死体から、以下の神々が生まれた。
正鹿山津見神(まさかやまつみのかみ、迦具土神の頭から生まれる)
淤縢山津見神(おどやまつみのかみ、迦具土神の胸から生まれる)
奥山津見神(おくやまつみのかみ、迦具土神の腹から生まれる)
闇山津見神(くらやまつみのかみ、迦具土神の性器から生まれる)
志藝山津見神(しぎやまつみのかみ、迦具土神の左手から生まれる)
羽山津見神(はやまつみのかみ、迦具土神の右手から生まれる)
原山津見神(はらやまつみのかみ、迦具土神の左足から生まれる)
戸山津見神(とやまつみのかみ、迦具土神の右足から生まれる)
 

(羽山津見神は葉山の神、これ全部大幡主)
羽黒の医王山龍善院は、明治5年(1872)に葉山神社に

 
※「石イワ」伊+倭
 磐姫 伊国と倭国の姫=天照女神
 磐長姫 伊国と倭国の蛇姫=天照女神
石折神(いわさくのかみ)=大幡主
根折神(ねさくのかみ)=大幡主
金折神(かねさくのかみ)=大幡主・猿田彦
石筒之男神(いはつつのをのかみ)=大幡主(住吉神)
 
カグツチ、秋葉神、金山彦、不動明王は全て大幡主と考察しています。
御祖神(みおやのかみ)は、天照女神と大幡主の夫婦神が親神で、イザナミ・イザナギに置き換えられています。
 
 
 
その他の火災防止の神社・屋須多神社
村中に大きな火災があると、火災再発防止を祈願し秋葉神社(瀬高・朝倉地方では屋須多神社)が建立されました。屋須多神社は、修験者の「屋須多」という人が火難避けの神様を祀ったことから屋須多神社(やすだ)と呼ばれました。
 
立野の天満神社(熊野神社)  福岡県朝倉市宮野747
表記は天満神社ですが、実質は熊野神社です

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境内社・屋須多神社

 
社殿の右の石祠です。屋須多神が祀られていますが、その古宮は田神社です。
祭神:軻遇突智神(かぐつちのかみ)

 
 
竹飯八幡宮 福岡県みやま市高田町竹飯1476

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左・屋須多神社     右・聖母宮

 
竹飯八幡宮の右に「屋須多神社」、さらに右に「聖母宮」が並んで鎮座です。
竹飯八幡宮の聖母神は神功皇后ではなく、菊紋と花菱紋を持った天照女神です。
屋須多神社は火の神・大幡主を祀り、聖母宮は水の神・天照女神を祀ります。
 
 
屋須多神社(草葉聖母神社の境内社)  福岡県みやま市瀬高町大草(草葉)1519

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屋須多神社(草葉聖母神社の境内社)  罔象女神(右 みづはのめのかみ)

 
草葉の聖母神社の社頭の道端に屋須多神社のお堂があります。屋須多神(火の神)と罔象女神(水の神)を祀ります。火の神と水の神の組み合わせは、大幡主と天照女神の組み合わせです。

 

東大寺大仏殿と二月堂
大幡主は火の神、天照女神は水の神=市杵島姫、火と水を合わせて「神」。
東大寺二月堂の「お水取り」祭事は、火と水を供えて、本尊十一面観音(天照女神)に懺悔する祭りであるという。何を懺悔するのでしょう。東大寺大仏殿の中門の前に鏡池があり、その鏡池に島があり、厳島神社があり、市杵島姫を祀ります。大幡主を祀ると所に市杵島姫(天照女神)ありです。大仏殿の盧舎那仏は誰の象徴?
大仏殿の造営に宇佐八幡・大幡主が深く係わる理由とは?

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近くの春日大社の基底神は武甕槌命(大幡主)と比売大神(天照女神)で、合わせて、春日神、又は社日神という。
 
荒五郎神と安坊水神
久留米水天宮の摂社に、秋葉神社(祭神・味耜高彦根神)があります。本殿後ろに水神社(祭神・罔象女神)があります。これが初期の水天宮ではないか?ここでも、火と水の神を祀ります。久留米水天宮の社紋は玉椿紋ですが、本来の社紋は橘紋。大幡主は「牛馬の守護神=早馬大明神」であると共に「水神」です。(水天)徳満宮の祭神は大幡主と天照女神です。

 
 
かまど神(竈荒神)
火の神であり、農業や牛馬の守護神ともされる。竈神、久那土神とも呼ばれる。
仏教の三宝荒神は、かまど神として祀られています。
三宝荒神は二人の神様を竈神に、一人の神様を火神に据えることが多い。
神道では三宝荒神ではなく、竈三柱大神を祀る。竈三柱大神はオキツヒコ(奥津日子神)・オキツヒメ(奥津比売命)・カグツチ(軻遇突智、火産霊) 又は大歳神とされる。
私の地域では、「かまど」の近くに祀っていましたが、今は「かまど」はなく、台所に祀っています。
 
百嶋学では、奥津日子神=大山咋神
      奥津比売命=鴨玉依姫
      軻遇突智神(火の神)=金山彦 とします。
 
秋葉神社の祭神は、軻遇突智神=味耜高彦根神=大幡主 であり、
大幡主は火の神、土の神、農業や牛馬の守護神、水神、大歳神、久那土神 です。
 
大山咋神、鴨玉依姫は、宝満宮竈門神社の祭神からして、奥津日子神、奥津比売命となるのでしよう。しかし、宝満宮竈門神社の祭神は、実質、大幡主と天照女神であり、
 奥津日子神=大幡主
 奥津比売命=天照女神 となります。
 
荒神様は、福岡県一帯では、「荒人」「荒仁」「現仁」「現人」の名が付く神社に所々出てきます。
福岡県那珂川市に現人(あらひと)神社があり、福岡住吉神社の元宮という。
福岡県瀬高町に荒仁(あらひと)神社(現仁宮)があり、玉垂神社と並んで鎮座です。
那珂川市の現人神社の主祭神は大幡主です。
瀬高町の荒仁神社の祭神も大幡主で、天照女神の玉垂神社と合わせて、高良玉垂宮です。
 
竈荒神は、火の神である大幡主となります。
なぜ、大幡主を荒神と呼ぶのか? それは長脛彦の乱とその鎮圧に係わってきます。

 

阿智神社 岡山県倉敷市本町12-1 (阿智神社HP https://achi.or.jp/achi)
祭神 宗像三女神(=天照女神) (左三巴紋、外削ぎの男千木、鰹木二本)
由緒 日本書紀・応神天皇21年9月条に「倭漢直の祖 阿知使主、其の子 都加使主、並びに己が党類十七県を率いて、来帰けり」とあり、阿知使主の一族が渡来した事が記されており、この一族の一部が当地周辺に定住した事が「阿知」の地名発祥、また当社社号の由来と伝えられております。
※大蔵姓田尻氏系譜によれば、後漢12代霊帝の玄孫・阿智王のご一統が備中国窪屋郡大倉谷に2040人来朝す、大和国高市郡桧前村を賜り移り、姓・東漢使主を賜う、とあります。
摂社・荒神社
祭神 素戔嗚尊(=大幡主)、宇迦之御魂神(大幡主)、高龗神(大幡主)、闇龗神(天照女神)

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阿智神社は大蔵姓原田氏の原田八幡宮と同様に、大幡主と天照女神を祀るようです