ゼレンスキー大統領の日本国会演説はロシアに遺恨を与えた
宮原誠一の神社見聞牒(ウクライナ)
令和4年(2022年)03月25日
ウクライナのゼレンスキー大統領が23日午後6時過ぎから、日本の国会にてオンライン形式で約12分の演説をしました。内容はテレビでも中継されました。
演説の要点です。
・反戦運動により日本はアジアのリーダーになりました?
・チェルノブイリ原発が占拠され、ロシア軍の装甲車両は放射性物質のダストを空気中に上げ、環境に対するリスクになっています。
・ウクライナおよび反戦連立だけが、世界の安全保障をなすことができます。
・国際機関が機能しませんでした。国連の安保理も機能しませんでした。改革が必要です。ロシアによるウクライナ攻撃によって世界が不安定になっています。
・日本国は建設的・原理的なお立場を取っていただきましてありがとうございます。引き続き制裁の発動の継続をお願いします。
・ウクライナに対する侵略の"津波"を止めるために、ロシアとの貿易禁止を導入し・・
・全世界が安全を保障するために、動けるためのツールが必要です。日本のリーダーシップがそういったツールの開発のために大きな役割を果たせると思います。
・ロシアに対するさらなる圧力をかけることで平和を取り戻すことができます。
■演説内容の考察
演説の要点は国際機関の機能を追及している以外は的を得ていません。ゼレンスキー大統領の一方的発言です。
「国際機関は機能していません、改革が必要です。」
その通りです。国連を解体しましょう。そうすれば「日本への敵国条項」はなくなります。今の国連では、日本は世界の敵のままになっているのです。どうして世界のリーダーとなり得ますでしょうか。
「日本が反戦運動なんかでアジアのリーダーとはなっていません。」
アジアでウクライナへの軍事支援(憲法違反)とロシアへの経済制裁に同調したのはアジアで日本国三国だけです。他の国は賢いです。日本だけが宙に浮いています。
「日本国は建設的・原理的な立場は取っていません。」
「赤信号みんなで渡れば恐くない」の一人です。米英カナダの同調圧力に屈しただけです。EU諸国はロシアへの経済制裁には抜け道を作っています。賢いです。
ロシア軍がチェルノブイリ原発を占拠したのが、テロ扱いです。
ロシア軍がどうしてチェルノブイリ原発を占拠したのか、大統領の口から述べてください。チェルノブイリ原発の広大な立ち入り禁止区域でウクライナは人目を忍んで何をやっていましたか。
「ロシアによるウクライナ攻撃によって世界が不安定になっています?」
世界が不安定になっているのはロシアへの経済制裁の反動からです。ウクライナ大統領の思い上がりです。
ロシアに対するさらなる圧力をかけることで平和を取り戻せるなら、誰も苦労はしません。
ロシアへの経済制裁の反動がこれからどう動くか。
ロシアは自国との資源貿易にルーブル決済に動いています。ドル札が無能になりかねません。さらに、ルーブルが金本位制になれば、不換紙幣のドルは無能になります。ロシアは米国の制裁から身を守るために 2,300トン以上の金を蓄積してきました。世界の金相場を動かしているのはロシアです。
「全世界が安全を保障するためのツールが必要です。」
日本のリーダーシップがそういったツールの開発のために大きな役割を果たせるとは思えません。
そもそも、世界のリーダーとは、紛争両国に調査団を派遣し、両国から話を聞き、紛争の原因を理解し、両国存立の為の調停を行うことです。
日本の岸田総理にその器がありますか?憲法に違反して、一方の国だけに武器支援をする総理です。国会はこの件を十分に審議しましたか?誰が何処で?憲法違反の武器支援の決定をしたのですか。
日本は今まで、米国とロシアに対しては第三者の立場を取ってきました。紛争の一方の国だけに弁明の演説の機会を与えるのは不平等です。日本がリーダーシップを発揮する国であれば、ロシアにも弁明の演説の機会を与えるべきです。ロシアを一方的に悪者にせず対立を煽るようなことは慎むべきです。
ゼレンスキー大統領は日本とロシアの懸案事項である北方領土問題に触れれば、効果は高かったかもしれません。より強く日本を味方にできたかもしれません。言及はありませんでした。常識的に考えて、日米軍事同盟の国・日本に、しかも国境を接した国に、防衛の要の北方領土を返すことはありません。日米軍事同盟がなければ事態は変わるでしょう。
そもそも、先の大戦の終戦間際のヤルタ会談で、ソ連(ロシア)の参戦と日本占領を促したのは米国の誰大統領でしたか。
軍事的に北方領土とロシアの関係はウクライナとロシアの関係と同じです。ウクライナはロシアにとって防衛の要です。ロシアはウクライナにNATO に付くことなく中立を求めました。さらに米国のミサイルを配備しないように求めました。
ウクライナがNATO 加盟を表明し、ウクライナ空域でロシア飛行禁止区域の設定をNATOと米国に求め、さらなる追加支援を米国に求め、英国には対戦車ミサイルの追加供与を求め、世界大戦を誘導しているのは誰ですか。国が廃墟にならないうちに停戦協議を行ってください。和平は話し合いからです。国が廃墟になって停戦協議に入っても降伏あるのみです。それは日本が先の大戦で経験しました。