兵庫県高砂市、JR宝殿駅前、

結婚物語。仲人Tです。

 

 

 

 

今を遡ること数年前。

 

当社に1人の男性が入会相談にやって来られました。(いつもの事ですが、身バレしないように少しフェイクを入れてお話しします)

 

Mさんという、40代の男性です。

彼の年収は、200万円台でした。

 

 

 

「契約社員でこの年収でも

 

入れますか?」

 

 

Mさんの一言目はそれでした。

 

 

 

所長は答えました。

 

「入れます。

 

ただ、相当厳しい戦いになります。

 

その覚悟はありますか?」

 

 

 

Mさんは、強く頷きました。

 

「僕、本当に結婚したいんです!」

 

 

 

 

Mさんはもともと、

中小企業で正社員で働いていました。

しかし、昨今の不景気で会社が倒産。

 

職探しをしたものの、40過ぎて正社員の雇用を見つけることは難しく、とりあえず契約社員の仕事に就き、正社員を目指しながら細々と暮らしてきました。

 

 

 

そろそろ結婚したいな。

でも、出逢いも無いし。

 

婚活にはお金がかかるしなあ、

と先延ばしにしていたMさん。

 

 

ある日の朝、

顔を洗っていると、

違和感を感じたそうです。

 

 

は、

生え際が、

 

後退している!?

 

 

まだ目立つほどではないけれど、

以前より髪が減って来たような気がする。

 

ちなみに、Mさんの父はつるっぱげ。

 

 

先延ばしにしてる場合じゃない!

完全にハゲる前に、

結婚しなければ!!

 

 

 

 

Mさんは、

虎の子の貯金を崩して、

婚活することを決意しました。

 

 

Mさんは慌てて、

近くの相談所に足を運びました。

 

しかし、年収200万円台の契約社員。

 

相談所には、男性は年収が400万以上でないと入れない所や、正社員でないと入会できない所も結構あります。

 

 

大手には断られ、小さい相談所にも断られ、

トボトボと帰るMさんが可哀想になったのか

そこの仲人さんが声をかけてくれました。

 

 

結婚物語だったら、

多分、入れてくれると思うわよ!

 

あそこ、

苅谷さんがかなりやり手で、

 

私たちが無理だと思った人でも

あそこに入って結婚できてるから!

 

 

その仲人さんは、

たまたま所長と仲良しの方だったのです。

 

 

 

 

最後の砦、結婚物語に入会し、

Mさんの婚活が始まりました。

 


 

かなり苦戦しましたが所長が粘った甲斐があり、1人目のお見合い相手が決まりました。

 

 

 

気が合えば年収は気にしないと言ってくださる優しい方でした。しかし、一回のお見合いでお断り。Mさんはあがり症で、綺麗な女性を目の前にして、どもって話せなくなってしまったのです。

 

 

所長は彼女の仲人さんからその話を聞き、Mさんにセミナーを受けてもらうことにしました。

所長が女性の役をして、会話の練習をするのです。

 

「今日はよろしくお願いします。」

 

「よ、よ、よろしく、お願いします。」

 

「Mさんは電車で来られたのですか?」

 

「は、は、は、はい!電車です!」

 

 

練習を開始しながら、所長はこれは前途多難だなと感じました。とにかく、質問一個一個にものすごく緊張して答えるMさん。本番ではなく、所長との練習でさえこんなに汗だくなのです。しかも答えることに必死で、こちらには何一つ質問を返して来ません。

 

 

「Mさんは、芸能人では誰がお好きなんですか?」

 

「え、えっと、あ、あの女優さんが好きです!映画、フラガールに出ていた、あのあの、龍馬伝とかにも出ていた、えっとえっと」

 

所長は「蒼井優さんだ」と気づきました。しかし今は練習なので助け舟を出さず、Mさんがテンパりつつ名前を思い出すのを待ちました。

 

 

Mさんはハンカチで汗を拭きながら一生懸命目を泳がせていましたが、やっと名前を思い出したのか、ハッ!!と顔を上げると、嬉しそうに言いました。

 

 

「あっ、あっ、ほら、

 

あの女優さんです!

 

蒼井そらさん!!

 

 

節子、それ女優やない!

AV女優や!!

 

 

散々なお見合いの練習が終わりました。

 

 

 

 

 

ぐったりとうなだれるMさんに、

所長は言いました。

 

「Mさん、まずは、

会話に慣れましょう。

 

いくらお見合いが組めても、今のままでは2回目がありません。」

 

 

 

そういうと、所長はMさんの前に大量のチラシを置きました。

 

 

 

「とにかく場数を踏んで、慣れるしかありません。これはこの3ヶ月間で開かれる婚活パーティーです。これに片っ端から参加しましょう。そして、まずは女性と普通に話せるようになりましょう。」

 

 

Mさんはすっごいイヤ感のあふれる顔で所長を見つめました。

 

 

 

「いや、でも…1人の人と話すのも緊張するのに、そんな、一気にたくさんの人と話すなんて僕には無理ですよ。それに、こんなにいっぱい参加したら、お金もかかるし…。」

 

 

 

所長は怒りました。

 

 

「Mさん!!お金が大事だからこそ、今、パーティーに参加するんです!!このまま婚活していたって、ずっと月会費を払い続けて何年もかかりますよ!

 

今お金を使って婚活が上手くいって早く終わったら、そっちの方が絶対に安くつく!

 

 

だいたい何ですかそのスーツは!何年前のですか!まずはスーツから新しいのに変えましょう!」

 

 

 

 

ヤクザ顔の所長の圧に負け、

Mさんは仕方なく従うことにしました。

 

 

 

 

ニッケパークタウンのORIHICAでは、結婚物語の特別割引があったのか、セール価格からさらに安く買うことができました。思ったより安くついてホッと安心したMさん。女性の店員さんが似合うものを一生懸命見立ててくれたので、とてもかっこよくなりました。

 

 

 

しかし、いくらスーツが素敵でも、婚活パーティーは地獄でした。

 

 

Mさんの見た目には「あら?悪くないわね」といった反応を返す女性達も、 

 

プロフィールの年収欄を見ただけで

死んだ魚の目になりました。

 

 

 

会話を振っても生返事。話す時間は一人当たり5分くらいしか無いはずなのに、相当長く感じました。

 

 

 

しかし、3ヶ月毎週パーティーに参加し続けるうちに、確かに女性との会話で緊張しなくなって来ました。冷たい目線にも慣れて来て、メンタルが強くなって来たのです。

 

 

 


 

 

 

 

所長からは次のように言われていました。

 

「同年代か年上の女性が狙い目です。

 

普通、男性は自分より年下を狙うので、40代の女性には50代から申し込みが来る。

 

その中で同年代の男性が申し込んできてくれたら、まあ一回会うくらいなら、と思ってくれる人は必ずいます。」

 

 

 

 

 

そして、3ヶ月後、2回目のお見合いを受けてくれる人が現れました!

 

300人申し込んで1人、年収200万でもお見合いのOK返事が返ってきたのです!

 

1回目と違い、2回目のお見合いでは普通に会話ができました。そしてなんとお相手が仮交際を了承して下さったのです!

 

 

 

Mさんは、

見事にお見合いを乗り切ったのです!

 

 

 

 

 

しかし、なんということでしょう!!

あまりの嬉しさでテンションが上がってしまい、うっかり2回目のデートの行き先を考えておらず店の予約をしていなかったMさん!当日、どこに入るかウロウロしてしまい、ヒールで疲れた女性はお怒りモードに!!

 

 

 

2回目デート後、すぐに女性から交際終了希望の電話がかかってきました。

 

 

またしても所長から連絡が。今度は、2回目に行く店のランク、注文の仕方、支払いのスムーズな済ませ方、デート当日までのメールやラインのやりとりなどなど伝授されたMさん。

 

 

そんな風に、お見合いとデートを繰り返していくうちに、Mさんの接客力?はどんどんレベルアップ。

 

何人かの女性と真剣交際の話も出るようになりました!

 

 

 

 

 

しかし、やはり、

年収200万の壁は高かった。

 

 

 

とても気が合った女性からも、

「いい人なんですけど、将来が考えられなくて……。」と、最終的には振られるのです。

 

 

 

 

 

 

入会から2年が経ち、

 

Mさんの生え際は、

だんだん後退してきました。

 

 

やっぱり、

この年収で結婚なんて無理だったんだ。

一度は諦めかけたMさん。

 

 

 

しかし、

 

髪はMさんを見捨てましたが

 

神はMさんを見捨てなかったのです!!

 

 

 

所長から

 

 

「入会したばかりの人は自分がどのくらい人気があるか分からないから、最初に申し込んでくれた人をとりあえずOKしやすい。だから、毎日ログインして、新規の人がいたら1番に申し込むつもりで!」

 

 

と言われていたMさん。

 

 

 

その日入会したばかりの一つ下の女性は、お寺巡りや御朱印集めが趣味のおっとりした方でした。Mさんが一番に申し込んでくれたので、彼女は嬉しくなってOKボタンを押しました。

 

年収200万はかなり気になりましたが、他に申し込んでくれたのは50代や60代。とりあえず一回会って、気が合わなければ断ればいいかと最初は考えていたそうです。

 

 

 

 

 

しかし、所長に鍛えられまくったMさんは、

このチャンスを逃さなかったのです!!

 

 

 

 

彼女のプロフィールで、趣味がお寺巡りだと知ったMさん。ネットや本を読み漁り、神社や御朱印の知識をつけまくってお見合いに挑んだのです。

 

当然話はものすごく盛り上がり、次はあの神社に一緒に行きましょう!と仮交際が成立しました。

 

 

 

ラッキーだったのは、所長もスピリチュアル好きで神社に詳しかったこと。

 

人が知らない穴場の神社や、有名な神社の近くのステキなレストランなども教えてもらい

Mさんは必死でデートの計画を練りました。

 

とにかく、彼女を楽しませることに命をかけたのです。

 

 

そして、

七寺目?のデートを終えた日。

 

彼女の仲人さんから、

所長に電話がかかってきました。

 

 

「当社の〇〇さんがそちらのMさんと真剣交際に進みたいと言われています。Mさんのお気持ちはどうですか?」

 

 

 

やったーーーーー!!!!

 

 

 

 

こうして、2人は成婚退会。

 

 

 

 

嬉しいことは続きます。

成婚退会が決まるとほぼ同時に、資格試験に合格し、ずっと目指してきた正社員登用が決まったのです!

 

 

年収は約2倍の400万になりました。

 

 

退会手続きに来たMさんが

夕日におでこを光らせながら

意気揚々と帰っていくのを見て、

 

 

所長の頭に、

ソフトバンクの社長の

あの名言が浮かびました。

 

 

 

 

 

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髪の毛が

後退しているのではない。

 

 

私が

前進しているのである。

 

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