【決めるほど、ぼやけるもの
「余白」という、豊かさ】


穴口恵子のハッピースピリチュアルライフ

 
こんにちは、穴口恵子です。

今日は9月29日、火曜日のお昼です。
 
昨日の連載第5回「整える力」には、たくさんの反響をいただきました。

 
「散らかるのは宇宙の性質、と知って、涙が出るほどほっとしました」
「意志ではなく仕組み、という言葉が刺さりました」
「復帰の手順を決める、という発想が、今までなかったです」

 

ありがとうございます。
 
そうなんです。
 
多くの方が、始め方は知っていても、戻り方を知らないまま、やめてしまっています。
 
さて、今日は、連載の第6回。

 
テーマは、こちらです。
 
「余白」

 

昨日は、整える話をしました。
 
今日は、その反対側。
 
「すべてを、きっちり決めない」ことの大切さを、お伝えします。
 
構造と、余白。
 
この二つがそろって、はじめて、心地よく生きられるんですね。
 
 
■ 同時には、決めきれないものがある
 
量子の世界に、とても興味深い性質があります。
 
粒子の位置と、その運動の勢い。
 
この二つを、同時に、どちらも完全に正確に知ることは、できない、という性質です。
 
位置を精密に決めようとするほど、勢いのほうが、ぼやけていく。
 
勢いを精密に決めようとするほど、位置が、ぼやけていく。
 
これは、測定の技術が未熟だから、ではありません。
 
自然そのものが、そういうしくみになっている、と考えられています。
 
不確定性関係、と呼ばれる性質です。
 
ここで、いつものように、正直にお伝えしておきますね。
 
これは、とても小さな世界の話です。
 
「だから、人生は何も決められない」とか、「だから、思い通りになる」といった話に、そのまま広げることはできません。
 
でも、比喩としては、とても深いことを教えてくれます。

 
「すべてを、同時に、正確に決めることはできない」
 

そして、これは、私たちの毎日にも、驚くほど、当てはまるのです。
 
 
■ 予定を詰めるほど、ぼやけるもの
 
たとえば、こんな経験は、ありませんか。
 
一日の予定を、分単位でびっしり詰めた日。
 
たしかに、たくさんのことは、こなせました。
 
でも、その日一日、何を感じていたか、思い出せない。
 
誰かと話したのに、その人の表情を、覚えていない。
 
きれいな夕焼けが出ていたのに、気づかなかった。
 
予定という「位置」を、精密に決めるほど。
 
感じる心という「揺らぎ」のほうが、ぼやけていく。
 
私は、これを、暮らしの中の不確定性のようだと感じています。
 
反対に、予定をゆるやかにしていた日は。
 
何をしたかは、はっきり思い出せなくても。
 
風が気持ちよかったこと、誰かの笑顔、ふと浮かんだアイデア。
 
そういうものが、心に残っていたりします。
 
どちらが良い、という話ではありません。
 
大事なのは、両方の日を、自分で配分できるようになることです。
 
 
■ 余白は、サボりではない
 
多くの方が、余白に対して、罪悪感を持っています。

 
「空いている時間があると、何かで埋めなければ」
 
「休んでいると、置いていかれる気がする」

 

でも、余白は、サボりではありません。
 
余白は、受け取るための場所です。
 
思い出してみてください。
 
良いアイデアが浮かぶのは、いつでしょうか。
 
会議の真ん中ではなく、シャワーを浴びているとき。
 
散歩しているとき。
 
ぼんやり空を見ているとき。
 
そういうときですよね。
 
心に余白がないと、新しいものが、入ってこられないんです。
 
そして、余白は、人間関係にも必要です。
 
予定がぱんぱんに詰まっていると。
 
友人の「今日、ちょっと話せる?」に、応えられません。
 
家族の「ねえ、聞いて」を、聞き流してしまいます。
 
余白は、大切な人のために、残しておく場所でもあるんですね。
 
 
■ 波動の法則との、掛け合わせ
 
波動の視点から言えば、余白は、受信のための状態です。
 
私たちが、直感やひらめきを受け取るとき。
 
そこには、必ず、静けさがあります。
 
予定と情報でいっぱいになっているとき、私たちは、送信ばかりしていて、受信ができません。
 
昔から、多くの伝統で、瞑想や祈りの時間が大切にされてきたのは。
 
意識的に、受信の時間をつくるためだったのだと思います。
 
余白をつくることは、宇宙からのメッセージに、チャンネルを合わせることでもあるんです。
 
 
■ 余白がないと、やさしくいられない
 
もう一つ、余白には、大切な効果があります。
 
それは、人へのやさしさが、戻ってくることです。
 
時間に追われているとき、私たちは、誰かの長い話を、最後まで聞けません。
 
レジの列が進まないだけで、いらいらしてしまう。
 
家族が同じ話をくり返すと、つい、さえぎってしまう。
 
これは、性格の問題ではないんです。
 
余白がないと、人は、やさしくいられない。
 
ただ、それだけのことなんですね。
 
反対に、心と時間に余裕があるときは。
 
同じ出来事が起きても、「まあ、いいか」と思えます。
 
相手の事情を、想像する余地も生まれます。
 
もし、最近、自分が怒りっぽくなっていると感じるなら。
 
それは、あなたが変わってしまったのではなく、余白が足りていないサインかもしれません。
 
 
■ 今日からできる、三つの実践
 


実践1。予定と予定のあいだに、十五分置く
 
今日の午後、もし可能なら、予定と予定のあいだに、十五分の空白をつくってください。
 
移動時間ではなく、何もしない時間としてです。
 
この十五分が、一日の質を、大きく変えます。
 


実践2。「何もしない十分」を、予定に入れる
 
明日以降のカレンダーに、「何もしない十分」と書き込んでください。
 
予定として書かれていないものは、いつも、後回しになります。
 
だから、余白も、予定にしてしまうんです。
 


実践3。決めない、と決める
 
すべてを決めようとしないでください。

 
「十月の予定は、七割だけ決めて、三割は空けておく」
 

こう決めておくと、突然の誘い、思いがけないチャンス、心の変化に、応えられるようになります。
 
決めないことを、自分で選ぶ。
 
これは、流されることとは、まったく違います。
 
 
 ■ 心にも、余白を
 
時間の余白と同じくらい、大切なのが、心の余白です。
 
心の余白とは、「わからないまま、置いておける力」のことです。
 
たとえば、誰かから、そっけない返事が来たとき。
 
心に余白がないと、すぐに「嫌われたのかも」と、結論を出してしまいます。
 
これは、連載の第1回でお話しした、早く粒にしてしまう状態ですね。
 
でも、心に余白があると、こう思えます。

 
「ただ、忙しかったのかもしれない」
 
「あとで、また聞いてみよう」

 

答えを急がずに、揺れたまま、置いておける。
 
その力が、心の余白です。
 
そして、この余白は、人間関係を、驚くほど楽にしてくれます。
 
決めつけないでいられるあいだに、たいていの誤解は、自然にほどけていくからです。
 
 
■ 余白と、構造の、バランス
 
昨日は構造、今日は余白。
 
一見、正反対のことを言っているようですが、そうではありません。
 
構造があるからこそ、安心して、余白を持てるのです。
 
毎日の小さな習慣が決まっている人は。
 
予定が空いていても、不安になりません。
 
反対に、何の構造もない人が、余白ばかりを持つと。
 
不安になって、結局、何かで埋めてしまいます。
 
だから、おすすめの順番は、こうです。
 
まず、小さな構造を、三つつくる。
 
そのうえで、意識的に、余白を残す。
 
この順番でやると、余白が、恐怖ではなく、豊かさとして感じられるようになります。
 
昨日つくった三つの仕組みが、あなたの土台です。
 
その土台があれば、予定が白いままでも、一日は、ちゃんと形を持ちます。
 
そして、白い部分にこそ、思いがけない出会いや、ひらめきが、入ってくるんです。
 
十月の手帳を開いて、まだ何も書かれていないページを、眺めてみてください。
 
その白さは、不安ではなく、可能性です。
 
連載の第1回でお伝えした、波の状態そのものですね。
 
この続き、余白を生活の中に設計するための時間配分の考え方と、七日間のワークは、noteで、じっくりお伝えしています。
 
【note連載 第6回】余白──決めきらないことを、自分で選ぶ
 
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レムリアの古い伝承にこんな言葉があります。

 
「器の値打ちは、その空にあり。満たされし器は、もはや、何も受けず」
 

 

今日の午後、あなたの予定の中に、少しだけ、空白がありますように。

 
今夜21時は、プレアデスから、十月へ向かうためのメッセージをお届けします。

 

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