夜9時のバス停

バスを待っていると自転車で二人乗りした若い男女がやってきました

桜の花びらが舞い散る中

若い男性が運転する自転車の後部に女性が乗っている

カゴには女性の小さなカバンが入れられています


バス停で自転車を降り、沈黙の二人


高速バスに乗って去っていく彼女を男性が見送りに来ている様子です



1分ほど沈黙の後、女性が下を向いたまま、話し始めました


女性「“なごり雪”って知ってる?
お母さんが好きな曲だったの。
桜が散ってるね。
まるで雪のようね。
“なごり雪”のようにきれい」

男性「・・・」


女性「このまま 別れていいん?」

男性「‥・別れたくない」(と小声)

女性「わたしも‥・」
そこまで言うと、互いの顔を見つめあうだけで、また沈黙


バス停に高速バスがやってきました

小さなカバンをカゴから取り出し、乗車する客の最後に並ぶ女性

それを見つめる男性


やがてバスのドアは締まり、発車してしまいました

* * * * * * *

2年間の恋人生活がピリオドを打ち、それぞれの生活に旅立つ二人

これからも、恋人でいたい

でも新たな生活のスタートも切らなければならない

そんな切ない光景でした


◆ イルカが歌って大ヒットした“なごり雪”は、かぐや姫の、伊勢正三さんの作


伊勢さんが、大分県津久見市から東京への列車を待つ駅で、季節はずれの雪が降った

その様子を舞台を東京に置き換え作ったのが“なごり雪”と言われています



♪汽車を待つ君の横で僕は時計を気にしてる

季節はずれの雪が降ってる

「東京で見る雪は これが最後ね」と

さみしそうに君はつぶやく ♪


いい曲ですねやっぱり


さて件の二人のその後はどうなったのでしょう

それは将来の二人しか分かりません

素敵な思い出を持ち続け、新たな人生を歩んで欲しいです・・・。