「どうして、そんなにイライラしているのですか?」


ある老人が男性にかけた言葉

老人の微笑みの奥には、辛い過去がありました

いったい何があったのでしょうか?


★Aさんが半年前に靴屋さんに注文したオーダーメイドの靴を取りにきました

靴は3ヶ月前には完成していたのですが、仕事が忙しく、取りに行く時間がなかったのです

店員が持ってきた靴を試しに履いてみると、靴がきつく感じたので、


「ちょっと、サイズがきついな。
もう少し大きく作ってくれないと‥・」

と話すと、


「半年前に測った通りにできているはずです。
きつく感じるのはお客様の足が大きくなったからです」

と言われてしまいました

「半年でそんなにサイズが変わるはずはないだろう!」

とAさんは、かちんときて、文句を言いましたが、3ヶ月間、取りに行かなかった負い目もあります

最後にはあきらめて靴を受け取り、お金を払いました


試しにその靴を履いて歩くと、すぐに足が痛くなってきました

すぐに取りに行かなかった自分の落ち度や店員の態度を思い出すと、怒りが込み上げてきます


独り言のように文句を言いながら歩いていました


そんな男性に向かって、1人の老紳士が楽しそうに歩いて来ました

彼はAさんの態度に気づくと、


「どうして、そんなにイライラしているのですか?」

とたずねました

余計なお世話だと思ったAさんが

「靴屋に騙されて、合わない靴を売りつけられたんだよ。
おかげで足が痛くて、痛くて嫌になるよ。
あんたは楽しそうでいいよな」

と愚痴をいうと、老人は何も言わず、微笑みながら自分の足元を指差しました

Aさんは「何があるんだろう?」と思いながら老紳士の足元を見ると、右足の足首より先がありませんでした

老人が若い頃、事故で片足を失っていたからです

* * *

足の無い人が笑っている一方で、サイズが合わない靴を買わされて怒っている人がいます

この違いは、自分が与えられているものに気づくかどうかではないでしょうか?


本当は誰でも、たくさんのものを与えられています

しかし、すでに手にいれているものの大切さに、人はなかなか気づくことができません

さらに多くのものを求めてしまいがちです


自分に欠けているものばかり考えず、持っているものに気づくことができれば、生きる目的も変わるはずです・ ・ ・。