
今日は母の日。
由来はアメリカのアンナという少女のエピソードに、端を発した行事である。
1907年、ある少女が、亡くなった母を偲んで、命日に当たる日に、母を思い出すためのパーティーを開き、
その霊前に白いカーネーションをささげた。
「母の愛情」というのが白いカーネーションの話ことばだったからだ。
生きている母親には赤いカーネーションを贈り、亡くなった母親には白いカーネーションをささげて偲ぶという風習は、ここからうまれた。
日本には戦後、マッカーサーとともに上陸した。
私は、母にカーネーションを渡した記憶が一度だけある。
小学生の頃、図工の時間に母の絵を描かかされ、カーネーションと一緒に手渡した。
当時、父親が長患いで入院しており、その看病疲れもあったのだろうか。
なぜか悲しげな顔をしていた母親の姿が目に浮かぶ。
それともヤンチャで朴訥な男の子への、反応だったのだろうか。
何年か過ぎて、年の離れた妹から同じように、カーネーションを受け取った母は、
「ありがとう」と何度も何度も、満面の笑顔で嬉しそうに答えていた。
やはりカーネーションは、女性どうしの心しか通じないロマンティックな花なのだろうか。
あの時の母の顔は苦労続きでそれどこではなかったのか、それとも込み上げてくるものを押さえていたのか、
三年前に他界した母に、今となっては、聞くよしもない。