お誕生日のお話です。


どうぞ宜しくお願いします。




 

『時の河を越えて』

第一話 令和の五人嵐





もうひとつのお部屋で


お誕生日会のホストのお役目


きちんと務めさせていただきます。


そちらもどうぞ宜しくお願いします。





*ララァさんのお写真です*






☆*:.。. o(≧時の河を越えて≦)o .。.:*☆


*第一話*


令和の五人嵐





活動休止前の深秋。

コロナでイベントが中止になる中でも

撮影は次々と行われていた。

パシャパシャとカメラ📸が何台も

俺達を撮っていて

それとは別に動画🎥のカメラも回ってた。





「休憩でーす」




ちょっと緩める。

筋肉も表情も。

配られた水を飲んで

壁際にちんまり

リーダーの横・・・

俺の・・・定位置。




💛「こっち、向いてください」

💙「ん」



リーダーの・・・襟を直す振りをして

その逞しい身体に触れる。

香りも温度も

ずっとずっと変わらない貴方・・・

記憶の中の

ずっとずっと前から・・・

変わらない貴方・・・




💙「どうした?」

💛「ちょっと、ね」




・・・甘えたいだけ。




ガシっと腕を掴まれて

それからフワリと包み込まれる。

ほら・・・

貴方の鼓動が

トクントクン、と優しくて・・・

だんだん落ち着いてくる。

こうしてもらわないと

前世からの記憶が押し寄せて

じっとしていられないのよ・・・




そう。

俺は・・・

前世の記憶を持ったまま

平成の世に生まれ落ちた。

誰にも言えない。

誰にも悟られていない。

変な子だと思われるのが嫌で

幼少期からゲームの世界に

ずっとずっと逃れて生きてきた。




💚「あー。また甘えてる」

❤️「そーっとしておいてやれよ」

💚「どうしてもくっついちゃうね」

💜「仕方ない。大宮だから」

💚「Jが、言う」

❤️「いや。この人もニヤニヤ見てるから」

💚「じゃあ、一緒だねー」

💜「バレてた?」

❤️「バレてた。余裕」




向こうで三人が

なんか楽しそうにしているのを

聞いてるみたいで

聞いてないみたいで・・・




💛「・・・ねぇ・・・?」

💙「ん?」




会話になっても

ならなくても居心地、いい。

貴方の隣が

本当に大好き・・・

なんか落ち着くの。




俺の好きにさせてくれるリーダーが

ポツリと呟いた。




💙「・・・まだ・・・終わんないね」




撮影、ね・・・

そうだね・・・

ふ・・・と溜め息をついて

見上げた夜空には

お月さまが・・・




💛「帰りたい?」

💙「・・・・・」




結局。

明け方までも撮影は続いた。




💙「恋しかるべき・・・

夜半の月かな・・・」



*ララァさんのお写真です*





朝になっても

見上げた空には

左半分のお月さまが残っていた。

まるで・・・

記憶の中の

あの時のように・・・


暁の空に


左半分の下弦のお月さまが・・・


寂しく優しく


まるで俺たちを見守るみたいに


・・・浮かんでた・・・