ワールドカップ、日本対ブラジル戦。

目覚まし時計を1時半にセットして、
20時から布団に入って、
準備万端で迎えた。

子どもは
一緒に見る!絶対起こしてね!と
お風呂で君が代の鼻歌を歌うほど
やる気満々だったのだけど、
いざ起こしてみたら、
眠すぎたらしく起きられなかった・・・。



ブラジルは強い。
そんなことはわかっている。
 
だけど、
もしかしたら勝てるかもしれない。
何かしらの爪痕を残せるかもしれない。

今の日本代表には
そう思わせてくれる力がある。

耐える時間が長い中
わずかなチャンスを逃さずに
先制点を取ったときは
心臓がふるえた。

後半もずっと
「能動的に待つ!」とつぶやきながら
画面を見ていた。

あと1分半というところで
勝ち越し点を入れられた。

長い長い90分が終わって、
ピッチに崩れ落ちる選手たちを見ていたら
涙が止まらなかった。

他に何をすることもできないくらい
完璧な試合だった。

あれ以上のことはできなかったと思う。
これが、日本代表の現在地。






世界には強いチームがたくさんある。
その国に生まれて
彼らを応援していたら
もっとたくさんゴールも見られるし
勝利の喜びを味わえるかもしれない。

それでもやっぱり
日本人でよかった。
他の強そうなチームを応援して勝っても
嬉しくない。

日本だから嬉しい。

日本のゴールがたくさん見たいし
日本が勝つところを見たいんだ。

それは、私が日本人だから。

私は日本に生まれて
ずっと日本人として生きてきて
ここ以外の世界のどこにも
自分の故郷はなくて
世界中どこに行っても
日本のパスポートを持ち歩くし
帰る場所は日本しかない。

そういう
普段はまったく気にしないことを
ワールドカップになると思い出す。

世界中の人たちが
自分の国を全力で応援しているから。
自然と自分のルーツを思い出す。

日本という国に
自分がどれだけたくさんの
時間と意識を向けてきたか
思い出す。

それぞれの国の人たちも
同じように
自分の国を思っているとわかる。
私たちはみんな同じだ。



決勝トーナメントで勝つところを
このチームで勝つところを
見たかったな。

あまりにもクジ運が悪いとか
主力選手のケガが相次ぐとか
どうなってんだと思うことばかりだった。

選手たちは一切そんなことは口にせず
前だけを見ていた。

その姿が最高にかっこよくて、
だから、必死で応援した。

スタジアムはほぼ黄色で
ブラジルファンばかりだったのに、
試合の間
ゴール裏からは日本の歌が
はっきりと聞こえていた。

試合が終わった後も
選手たちを労うように
ずっと歌っていた。

いつでも世界のどこまでも
日本代表にエールを届けに行ってくれる
サポーターの人たちがいる。
私の代わりに現地で声を張り上げてくれる。
そのことも嬉しかった。


日本代表の選手たちと同じ国に生まれて
同じ言語と文化の中で育ち
同じ国家を歌い
同じ日本人として応援できることが
本当に嬉しかった。

そういう気持ちを
きっと「誇り」っていうんだ。

私は、誇りに思う。
自分の力を100%出し切って戦った日本代表を
誇りに思う。

惜しみなく
自分の命を絞り切るように
プレーした選手たちを誇りに思う。

日本に生まれてよかった。

この人たちを応援できてよかった。
このチームが大好きだ。




 
 

 


 

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