子どもがホットケーキを焼いた。
はじめて、自分一人で全部やった。

わたしは質問に答えながら横で見ていた。

しばらくして
とてもきれいに焼けたホットケーキを
一緒に食べた。





子がどうしても
いちごジャムを塗りたいと言うので
試してみたけど、
やっぱりいちごジャムの味が強すぎて
ホットケーキの味がわからなくなるねえ、
でもとってもおいしくできたねえ、と
いろいろ感想を言い合いながら、
楽しく食べた。

子がはじめて作ったから
今日はホットケーキ記念日だね、とつぶやき
俵万智さんの『サラダ記念日』を思い出した。

今はホットケーキひとつで大騒ぎだけれど、
そのうち子は
一人でなんでも作るようになるのだろう。


子育ては常に「最後」の連続であると
聞いたことがある。
そしてその「最後」がいつなのかわかるのは
それが終わったずっと後なのだと。

わたしたちにも
すでにたくさんの「最後」があった。
最後の抱っこ、最後のベビーカー、
最後に行った児童館、最後の離乳食。

・・・離乳食なんて本当に記憶がない。
子はいつから大人と同じものを
食べられるようになったんだっけ?
滝のように出ていたよだれが止まったのは
いつだったっけ?
最後にはいはいしてたのは?
最後のおむつは?



そして、これからやってくる「最後」。

一緒に寝る最後の日。
一緒にお風呂に入る最後の日。
学校まで送る最後の日。

子の髪を結ぶのは
もうずっとやってないけれど、
最後を迎えたのかな。
それともこれから先、まだ機会はあるのかな。

お手紙をくれるのも
いつかは最後になるのだろう。



はじめてのことが増えるということは、
最後も増えるということだ。

はじめて何かができたら、
それまでしていた別の何かは終わっていく。
いつも両者はイコールで、
だからいつも嬉しさと淋しさは同じだけある。

子育てはいつもとても幸せで、
いつもとても切ない。
 

 🍀🍀🍀🍀🍀
 

ここまで書いた後に知ったが、
俵万智さんの短歌にこんなものがあった。
 

最後とは知らぬ最後が過ぎてゆく
その連続と思う子育て
 

まさに!!!!ですね。
 
 


 

 

 

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