東大の大学院でのこと。
参加者全員が院生の授業で
毎週討論が行われます。
その授業は主に「倫理」に関する討論。
大学院らしく簡単なテーマではなく、
ちょっとグロテスクな表現もある
リアルな現場に関する論文を読んで、
それに対して議論をします。
拒食症・麻薬使用の現場
臓器移植の現場・精神病患者と政策・など、
そんな中、ある日のテーマは美容整形。
「美」が中心のテーマなので、
女性を敵に回すから話すのやめておこ~
って思っていたら、
「私は綺麗になりたい」
「体にメスを入れるのは怖い」
・・・おいおい街の喫茶店での会話か?
倫理論でも建設的議論でも
なんでもないじゃん。
しょうがないから「テセウスの船」を
ベースにしたパラドックス論から
「全てのパーツを入れ替えて
完全なる美を手に入れたあなたは
あなたと言えるのか」
という論題と、
「世の中全員が綺麗になったら
その人は綺麗と言えるのか」
という論題を提示します。
またある日のテーマは尊厳死について。
行政と医療現場、本人と家族など
複雑に絡む問題ですが、
「尊厳死はダメ~。
だって私がOK出して私のおじいちゃんが
死んじゃったら私悲しいもん」
・・・おいおいここは中学か?
討論・議論をする時には
主観じゃなく客観でなるべく話しましょ。
東大大学院・・・こんなもんかっ!!
と期待に全く応えないレベルの討論が行われ、
日本の将来が不安になった5年前でした。