毛沢東の中華人民共和国
敵同士でお互いを認めていない
しかしその両方が
近代中国建国の父として認めるのが
孫 文
(1866~1925)
『革命未だ成らず』の言葉で
とても有名な人ですね
日本に長いこといたんだよね
別に日本は戦うばかり考えていた
わけじゃない
日本にも東アジアが
手を携えてやって行こうという
日本人が結構いたんですよ
明治維新を事実上始めた創業者
薩摩藩主・島津斉彬が
そういう人だったし
『征韓論』で政府を追われたとされる
あの西郷隆盛にしても
元々『大アジア主義者』だったはずです
西郷は最後まで
『島津斉彬の忠臣』という
心づもりでいましたからね
そしてあの福沢諭吉
朝鮮の悪口は言ってたけど
知る人ぞ知る
西郷隆盛信者でしたからね
意外でしょ?
あのカレーで有名な
新宿の中村屋さん
孫文の支援者だったんだよ
孫文も日本のことを
そんなに悪くは言っていない
日清戦争で日中は戦ったわけだけど
日本が悪いとばかりは言っていない
負けた中国も悪いと言っている
中国人自身が悪いんだ
と言っている
孫文は中国人のことを
『真砂(まさご)の民』と言った
数ばかり多くて全然固まらない
その上に建物を建てることができない
そういう意味らしいです
一人一人は優れた人間が多い
その点で日本人に引けを取る
なんてことはまずないと
孫文も認めていたが
nationwide で固まってやる
となると全然駄目だと
中国人は日本人に勝ち目がないと
そんなこと言ってます
辛いところですよね
現代中国文学の父・魯迅
この人元々お医者さんです
東北大学医学部で
日本留学中に
軍人がスライド映写を
やっているのを見た
殺された中国人捕虜の処刑遺体が
並べて吊るされている
その横で日本軍人が説明している
聞いているのは日本人よりも
ずっと大きな中国人
ぽかんと口を開けて聞いている
かくかくしかじかの罪を犯した
日本の法律に基づいて処刑した
あーそうですかとも
思わないようなアホ面をサゲて
それを聞いている中国人
そのスライドの内容の説明を聞いて
魯迅は全身の血が
逆流するような気がしたと言う
怒りに打ち震えると同時に
もう日本で医学を学ぶ意味がないと悟る
自国民がどんな理由があるにせよ
外国人に殺されている
殺した外国人にその説明を聞いて
怒ろうともしない
中国人は全員が
心の病にかかっている
私は身体を治す医者ではなく
その中国人の心の病を
治す医者になる
その日その時
後の大作家・魯迅は
ペンを握る決心をします
しかし魯迅は外国人排斥文学
ばかり書いたわけではない
むしろ中国人自身
耳の痛い話ばかりしていた
個利個略
自分のことばかり考えて小賢しく
小利口に動くことを
恬として恥じない
国利民福全体のことなど
露ほども考えない
それが結局自分たちを
損なっているのに
どうしてもそれに気づかない
どいつもこいつも
自分達が王様のつもりでいる
自分たちが
そう思わされているからこそ
自分たちが奴隷の境遇にある
ことに気付かなくしている
まさしく
元凶だというのに
今より1人でも2人でも
やがては10万100万という中国人が
我利我欲を捨てて
中国全体のことを考える
漢民族全体のことを考える
そうならなければ
中国は良くならない
小利口な人間をいくら増やしても
絶対に良くならないばかりか
悪くなる一方になる
根本的に誠実さが欠けている
自分のやっていることが
仲間のためになっているか?
ひいては中国全体の
ためになっているのか?
そう考えている中国人は
あまりにも少ない
愚直なほどの正直さを嗤う国民は
良いことには絶対にならない
悪い国を作っていくだけだ
放蕩息子を改心させるのは大変
しかし今やらざるを得ない
中国人に溺愛される作家になるのではなく
中国人に耳の痛いこと
ばかり言う作家に
私はなる
本当にそうなりました
魯迅は大変有名な作家だけど
中国国民党の批判をして
お尋ね者になっていたり
ともかく体制批判も
情け容赦なくやりますから
まだ生きていたら間違いなく
危険人物として軟禁されてるはずですよ
この間亡くなった
あの人みたいにね
むしろ日本で読まれている
東北大学在学中に
藤野厳九郎という
一生の恩師に出会います
中国からの留学生ひとりのために
分からないことは徹底的に
ノートに書かせて添削してくれた
何くれとなく面倒も見てくれた
この時代にこれほど
徹底的に誠実な人がいるということに
魯迅は大変驚きます
一生の恩師になった
日本びいきだったわけじゃありませんよ
大陸で日本軍がやっていたこと
むしろコキおろしています
中国を褒め称えるようなことも
していません
確かに傾いた家だ
もうしんだいもボロボロだ
それでもね
よその奴が来て
家の物を盗んで行くよりも
その家の息子が泥棒する方が
ずっとましじゃありませんか?
私はそう思ってますよ
日本人記者に向かってそう言ったという
辞任した民主党党首もそうだけど
台湾でも中華人民共和国でも
祖国を悪く言う中国人って
いないんだよね
祖国と言うより
中国人をやたらに口に出して批判する
中国人もあまりいない
中国人は横に広がった
根っこでつながっている
タケノコみたいな社会を作っている
彼らは中国批判は許さない
まあ自国民のこと皮肉言われて
愉快な人はどこの国だって
そうはいないだろうけど
中国人は特にそうですよ
つまはじきにされるなんてまだイイ方で
場合によっては殺されちゃいます
マイケル・チミノ監督の
『 イヤー オブ ザ ドラゴン 』
ミッキーローク扮するポーランド系
ny市警の署長
野心をたぎらせる
若き中国マフィアのドン
ジョン・ローンがやってて
有名になったけどね
それで大対決する
半分以上実話なんだよねあれ
ずっと前中国人の知り合いに聞いたけど
あの映画に出た中国人
端役脇役まで含めて
ロクなことになってないらしいね
中国人はそういう連中だと
その学生時代の知り合いは言ってたけどね
そうした中国人から見ると
この間亡くなった
ノーベル賞作家なんかよりもはるかに
魯迅と言う人は
中国人から憎まれてた
可能性があるよね
ボーヤン・柏楊という人が書いた
1980年代末光文社ベストセラー
『醜い中国人』
蒋介石から蒋経国の
時代だったんだけど
投獄され殺されそうになったと
ボーヤンさん
アメリカで
『醜いアメリカ人』という本を
書いた人がいる
この本は直ちにアメリカ国務省の
研修テキストになりました
日本で
『醜い日本人』という本を書いた
外務省職員がいたらしいんだよね
その人結局外務省をやめました
外務省はその本を
テキストにする気はなかったみたいだね
現在手に入れるの難しいよ
しかし現在のアメリカ
だったらどうだろうね
昔の台湾と同じような事にならないか?
今の日本だったら多分
ネットで袋叩きにされて
大炎上して終わりだろうな
魯迅や柏楊が努力したほどに
中国人が良くなっているとは思えないが
残念なことに
日本の方がむしろ
彼らに近づいていないかな?
最悪の個人主義と言うか
自分のことしか考えていない
どうしたら全体が良くなるか?
日本社会が良くなるか?
国が良くなるか?
自分のことはさておき時々考えてみる
それすらも全然しない
結構サカシラなことは考えるけど
魯迅が生きていた当時の中国に
日本の方が近づいてませんかね?
それを言うならアメリカも
そうですよね
他国の批判
他国民の批判はやたらにやるけど
その割に自国の反省はしないですよね
魯迅さんは健全でした
他国が自国民に与えている害には
憤らなければならない
憤りを忘れた者に未来はない
しかし憤るだけでは
ただの暴徒暴民に終わるだけだ
まともな社会や国の建設はできない
同朋や祖国の批判をするためには
まず自らが徹底的に
誠実にならなければ
嘘をついて平気な心
ごまかすことに平気な心では
間違いや欠点を正すことはできない
現実あるがままを受け入れる
そのためには最低限の
誠実さがなければならない
ショービニズムだけの社会に
未来はない
日本人が中国人よりリコーとは思わないが
少なくともそれができる
日本人は多かった
中国には少なかった
この現実は悔しくとも
受け入れられなければならない
今読んでもとても面白い作家ですよ
昔よりも現在の中国人は
読みたがらないだろうけどね
この先も中国人から嫌われる
中国人作家だろうと思う
日清戦争に敗れた
さすがに清帝国も目が覚める
まだ若い光緒帝
その周りに変法派と言われる
若手改革派官僚が集まり始める
結局これを
20世紀にまた暗躍する軍閥
袁世凱が警戒するところとなり
あの西太后を焚きつけて潰してしまう
1898年 戊戌の政変
これにより帝国が内側から改革されて
生き返ると言う可能性は
ほぼ絶望的になった
最終的に義和団事変
巨大な民衆の暴動が起きて
それに西太后が乗っかってしまい
日本も含めた諸外国の軍隊に
清国は潰されてしまいます
もうまともに働ける
官吏がいないんだから
どうしようもなかったですよ
ともかくその少し前の
戊戌の政変
西太后と袁世凱の
改革派潰しのクーデターですけど
ほとんどの若手改革派ブレーンは
亡命を考えた
しかし文人肌の譚嗣同はそれを断る
彼はこういったと言います
『 我が国は日本に敗れた
日本の力を侮っていたからだ
それよりも日本の決意を侮っていたからだ
かの国では
西欧列強の侵略に抗するための
改革運動が始まったとき
おびただしくたくさんの若者が
志半ばで自ら死を選んだという
弾圧のやいばに殺されている
そういう時我ら中国人はどうだろうか?
すぐ逃げ回る亡命する
だからこの国は
いつまでたっても良くならないんだ
私は逃げない
逮捕され殺される道を選ぶ
それで国が良くなる捨石になれるのなら
新たな国の礎石になれるのなら
私はそれで本望だ 』
譚嗣同は本当に逮捕され処刑されました
彼が言った日本の若者とはもちろん
幕末に倒れて行った
人たちのことですよ
『真砂の民』
中国人だけのことじゃ
ないと思いますけどね