人間はまあ数え方によるが
だいたい70億ちょっと
実はアリは
あの一匹一匹を『一個体』とは数えない
アリはひとつの蟻の巣
で一つの個体なんだよね
生殖ができる単位というのが
一個体という考えなんで
しかし我々が見ている
あの歩いているアリさん一匹
あれを一匹とカウントすると
1億1兆の1つ上一京匹
そんな感じね
それでもピンとこないんで重さで考えると
地球上の目に見えているアリだけで
人間と同じ重さになるんだよね
おそらくもっといる
と考えられているので
人間の何倍もの重さになる
と考えている人も多い
ちなみに人間
仮に明日絶滅したって
地球上の生物にそれほど大きな影響はない
やってること見て分かるけれども
地球上の邪魔になってるくらいだよ
がん細胞みたいなものかもしれない
しかしアリさん達は
全部絶滅しちゃうとすると
現在の地球上の生物の7割から8割は
絶滅するだろうと考える学者も多い
そのくらい地球上の生物の
生き方そのものに関わっている
そういう生き物だ
よく地球最大の動物は何かと言う人
脊椎動物では間違いなくシロナガスクジラ
かつては恐竜だったんだろうがね
32メートル以上
無脊椎動物だともっと大きいのが
キタユウレイクラゲの仲間
よく海の怪物の代表として
ダイオウイカがあげられるけど
まあ見つかったやつで20m から25m
ところがあのおばけクラゲは
触手の長さは軽く50メートルを超える
100m を超える奴が居たって
全然フシギじゃない
傘の直径は4メートルから6m
植物では100m を超える高さがあるよね
カリフォルニアのセコイアだ
メタセコイアも巨大になるけどね
絶滅したと考えられていたが
日本人が発見した
植物か動物か微妙なんだけど
おそらくそれが最も巨大なものではない
最も巨大なものはおそらく
きのこだと考えられている
菌糸体が一続きになってるんで
一つの生物なんですよ
1000m 2000m という
そういうサイズ
なんでこんな話長々するのか?
さっきアリはひとつの蟻の巣が単位
そう言いましたよね?
その考え方を適用すると
世界最大の生物は
『アリ』
だということになります
長さ500キロから700キロメートルを
超える一つの『蟻の巣』が
見つかっています
ちなみに人間が作った最大の構造物は
現在のところ
中国の三峡ダム
東京から神戸ぐらいまでの長さです
高速道路なんか除けば
まああのくらいが限界ですよ
しかしアリさんたちは大昔から
一つの国家をまたぐぐらいの
巨大なものを
普通に作ってます
現在北海道で
日本国産の赤アリの仲間
数だけで言うと世界最大の
コロニーのひとつが見つかっています
北海道の大学研究者が
たくさん研究してるんだけど
大体1つの巣の中に
数億匹と考えられている
数億匹ですよ
人間がこれを
誰も飢えないように
きちんとマネジメントすると
巨大な官僚機構を作って
巨大な伝達システムを作って
巨大な流通システムを作って
それでも上手くいくかどうかですよね
一人も飢えずに暮らす
と言うのは大変です
ところがアリさん達は
日夜それをやっている
彼らの観察から1つの事実がわかった
蟻の巣は
簡単なルールで運営されている
一匹のアリさんが餌を見つける
自分でも食べます
割とよく知られているけれども
アリさんは一日中
働きまくってるわけではありません
かなりの時間遊んでいる
それが恐らく学習になっている
と考えられています
あさパラからパチンコ屋
というわけではないです
環境を学習していると
マッピングをやってる
土地勘を養っている
餌を見つけてきます
繰り返しますが自分でまず食べる
全部は食べないんですよ
彼らには手続のルールがあって
半分は他のやつにやる
もらったやつも半分は他のやつにやる
もらったものをもらったやつも
たったそれだけのルール
それで2億匹が別に問題なく生きていられる
あーしろこーしろと命令する
官僚アリはいない
単純なルールだけ
これは北海道の
巨大なコロニーの観察で
ほぼ確認されています
おそらくその900km の蟻の巣でも
同じことが行われていると考えられています
共産主義者だってなかなか
こうはいかないね
人間欲があるからね
しかし彼らには
欲望を制限する力がある
元々利他的に動くようにできている
ありさんが滅んだら?と言ったけど
人間の方が先だよね
核戦争やって滅んでも
アリさんおそらくどこかで生きてんでしょ
文明は一つの知恵のかたまりではあるけれど
伝えるものがいなくなれば
そこで終わりです
現在のエジプトの人たちも
マヤインカの子孫も
自分達の先祖が偉大な文明を持っていた
事はしっているが
それが何を意味しているのか?
を知っている人はいない
そういうものです
それは現在すでに起きています
若い人はみんなスマホ持って歩いてるけど
そのスマホがどういう仕組みで動いて
どうやって作られて
知ってる人はまずいない
作れる人はなおいない
人間はそんなものだけど
アリさんは違います
彼らが本能だけで動いているかも
実のところわかりません
人間が知らない形で
知恵を蓄えているという可能性も
ないとも言えません
そういう進化の仕方だって
あるからですよ
彼らは蟻の巣一つで1個体
分散して何かを蓄える
ということはできるはずです
我々が知らないだけかもしれない
彼らは昔から農業もやってます
人間の様に表で太陽の光を使って
じゃない
役に立つキノコ種を
自分たちのために選別してるんです
それを地下室に持ち込む
そして菌が欲しがる植物を地下室に持ち込む
そこでキノコを栽培します
こうしてておくと冬でも
彼らは飢えるということはありません
地下は地上と違って
温度はそれほど下がりません
一年中を安定して収穫ができる
今までこういうことは
一部のアリだけがやっている
と考えられていたが
現在ではほとんどのアリが
やっているのではないか?
と考えられています
きのこの栽培
キノコは光合成に頼らずに
アミノ酸を合成してくれる
という貴重な生物です
必須アミノ酸があれば
アリは自分の細胞を維持できます
あとはエネルギー源を
蓄えておけば良いだけ
専用のアリがいます
蜜蟻とか言われている
自分のお腹の部分を
本来の何十倍も膨らませる
蜜タンクになっている
一生巣の中でじっとしているだけです
世話は他のアリがやってくれます
そして口移しでほかのアリに
餌をくれてやる
もともと外から持ち込まれて
自分の腹に蓄えていたものを
また出すわけです
おそらく無菌状態じゃなくて
菌類はいると思われるけれど
生体内は安定しているので
うまくやっていけるんでしょ
発酵したらアルコールに
なっちゃいますからね
蜂の殺菌物質プロポリスを
健康食品として食べますけれど
蟻と蜂は親類だから
似たようなものは持ってるはずですよ
人間は井戸を掘って
水を地下水から取ることができる
同じことができる生物が他に2ついます
一つはもぐら
モグラは嗅覚が発達していて
この辺りで水が出るぞ
というところで井戸を掘ります
モグラの巣は地上から見ることができるけど
モグラが掘った井戸は
上から見ることはできません
しかしモグラの巣のあるところには
必ず井戸が一個あるんですよ
同じことはアリさんもやっている
アリさんも井戸を掘ります
水がないと生物は生きられませんからね
一番大事なことですよ
水と食料は完璧に
しかしおそらく彼らは別の事をやっている
井戸の水位を計っている
可能性があります
私それを
2008年ぐらいから見てました
両親の介護をやっていた頃
長い斜面の中腹にあった
宅地だったんだけど
あっちこっちでアリが
上へ上へと
とてつもなく長い行列を作って
移動している
歩いて数えてみると
本当に1キロぐらいあるんじゃないか?
っていう巨大な行列
おかのてっぺんを目指している
てっぺんでは場所の取り合いをやってます
蟻の戦争です
ちょっと気持ち悪いぐらいびっしりいる
真ん中にラインがあって
兵隊アリがちょっととびだしてくると
相手も飛び出してくる
何日も根気よくにらみ合い
何もしていないわけではない
彼らは情報を収集しているんです
蟻は一匹一匹が化学物質を出します
かなりそれを情報伝達に
それは普通に知られている
ところがありさんはそれを別の
全く違う使い方をしている
化学物質の濃度を
正確に測定して計算してるんです
それで相手がどれくらいの戦力か?を
ちゃんと計算してるんですよ
戦争やって勝てると言う判断が出る
いっきに攻め込みます
相手を全滅させます
卵は持ち帰ります
自分たちの奴隷として使います
エサも強奪です
しかし勝てるか勝てないかわからない
そういう計算結果が出た場合は
お互いに引き下がるんです
アリさん達は勝てない戦争は
絶対にやらないんですよ
太平洋戦争の指導部に
アリさん達がいたら
おそらく戦争をやっていないだろう
と思います
どころか人類のほとんどの戦争を
やっていなかった可能性もありますな
その位彼らの計算は
失敗がなく正確なんですよ
恐らく彼等はそういう知性を持っている
知性と呼んで良いものですよ
これは知能以上のものです
ヒトのそれとは違うけど
彼らはそれに従って
2008年から高台に
異常に熱心に移動していた
少なくとも私の身の回りではそう
2010年の夏がピークでしたね
東日本大震災の前の年
東日本大震災で日本は
東西南北に移動しました
関東大震災の時もそうだったんだけど
それをはるかに上回る
しかも傾きも変わっている
東西南北の方向に
そうすると地下水の流れ方は
変わっているはずなんですよね
果たしてこれ
東日本大震災の結果すぐそうなったのか?
地下水の流れ方は
微妙な傾きの変化で
簡単に変わってしまいます
人間は絶対に気がつきません
しかしアリさん達は
気がついていたはずなんですよ
毎日測定してるんだから
長年住み慣れた巣がちょっとまずい
水が足りなくなれば
水があるところに移動するでしょ?
普通は低い所に向かって
移動するはずなんですよね
ところが2008年から2010年にかけて
争って高い所に向かっていた
高いところほど水は少ないはずなんだけど
彼らはそうしていたんです
どうして でしょうね?
extraordinaryな
地下水位の変化と傾きの変化を
彼らは察知していた
そこで持ち前の知性を働かせた
彼らの知性は計算ができる
スーパーコンピューター並みか
どうか知りませんが
そこそこのパソコン程度の計算は
ある程度できるはず
そして生きるためのソフトも
持っているはず
あっちこっちのコロニーで
それが一斉に答えを出した
『 この地下水位の異常は
普通以上のものである 』
『 遠からず重大な
異変が起こる可能性が高い』
『 地下水位変化の異常レベルが
それを裏付けている』
『 かなり大きな地殻変動
それによって地下水の流れに
重大な変化がある
低い所に向かって
大きく流れ出したら危険だ
とりあえずできることは
できるだけ高いところに
移動しておくことだ 』
あちこちのアリさん達が
同じような結論を出した
その結果一斉に高いところに移動した
戦争をやってでもね
文明と言えるかどうかわからないけど
間違いなく知性は持っている
生き物なんだよね
彼らの知恵を借りれば
ひょっとするとあの大震災
予測できたかもしれないんだよ
なんとか協力できないもんか?
と思ってるんだけどな