「連邦再編」につながるアメリカの水危機 | おととひの世界

おととひの世界

リンクも始めましたよ

・・・7月15日から始まっている
ジェイドへルム演習。
アメリカ軍がアメリカ国内に展開する
・・・異例中の異例・・の演習。
こういうことが行えるようになったのも
オバマ政権下で署名された、
いくつかの大統領令のせいだけど。

ともかくこの演習が行われてる
南部の8州が、テキサス州初め
ワシントンの連邦政府に最も反抗的な
南部の州であることから、
これが何らかの内戦を挑発するため
・・・・の演習だと。

巷間伝えられる
アメリカ国内での異常な動き。
そう言われても仕方ないかも。
プレッパーと呼ばれる
核戦争まで想定した極端な
サバイバリスト
(そういう人向きのサイトや
テレビ番組もあります)。さらには
独立戦争当時から誰もその解体に
着手できなかった
アメリカの強力な民兵組織
ミリシア1300万人から2000万人。
彼らは昔から筋金入りの反連邦主義者です。
つまり・・・アンチ・ワシントンの人たち。

ミリシアの解体は南北戦争が
1つのチャンス・・ではあったけど、
・・・あの当時はまだフロンティアが
消滅していなかった。

つまりあの当時は中西部から
西海岸にかけて、
ネイティブアメリカンが
アメリカ白人と、存亡をかけた
猛烈な戦いを展開していた。

だからミリシアの解体は
アメリカ連邦政府の宿題として
21世紀の現代まで残ってしまった。

しかしこれは誰もやりたがらない。
マイケル・ムーアが映画で取り上げた
・・・全米ライフル協会。
ミリシアと密接なつながりがある
強力なロビー団体です。
敵に回せば大統領当選はおぼつかない。
これに手をつければ
おそらく退役軍人組織まで敵に回す。

・・・退役軍人組織を敵に回すと、
歴戦の英雄でさえ当難しくなる。

大恐慌当時、
困窮した退役軍人組織が
ワシントンで座り込み抗議活動を続けた。
この排除は・・・軍人は
誰もやりたがらなかったが、
軍人として命令に従った人がいました。

・・・ダグラス・マッカーサーです。

私なんかおそらくこの命令の背後に、
マッカーサーが将来大統領になる芽を
潰しておこう・・・という
思惑があったんだろうと思ってます。
ウエストポイント開校以来の超秀才
・・・で、太平洋戦争の英雄・・。

大統領になられたらおそらく
アメリカ財界のコントロールはきかない。
だから、セオドア・ルーズベルトを
直接潰そうとして失敗した経験から
退役軍人組織やミリシアを・・。

・・・かなり脱線しましたが
現在演習が行われている南部8州は
ミリシアの力が極めて強い地域・・。
・・・大統領選が本格化するこの時期
いろいろ勘ぐられても仕方がない。

・・・内戦の激化や戒厳令。
おそらく連邦政府内ではそういう
オプションも考えられたきたと・・。
・・・ずっと昔からあっただろうし
・・・今でもあるかもしれない。

・・けれど南部の諸州に関して言うと
もうその必要はないかもしれない。
・・・以前も書きましたが
カリフォルニアの水危機・大渇水。
・・・1000年ぶり・・・だとかで

カリフォルニアの水源は
カリフォルニアばかりではありません。
50年がかりで開発された
遠隔地からの水輸送インフラで
なんとかムリして・・・やってきた。
・・・カリフォルニアの水インフラ
マフィア組織まで巻き込んで
巨大な公共投資をやって成立した。
・・・この辺りの事情は
1970年代半ばの傑作映画
「チャイナタウン」・・・に詳しい。

カリフォルニアの水インフラとは
かかるほどに大変脆弱なものです。
この辺りの事情は、中国おける北京の
水源事情とよく似ています。

・・・大恐慌時の大公共事業
「フーバーダム」1つ分で既に
・・日本のすべてのダムを
合わせたくらいの水量です。

アメリカのダム事業は
日本のそれとはスケールが全く違う。
きわめてとてつもないものです。
・・・フーバーダムなど
その巨大な水の巨大な重量のため
周辺地域で、小規模な
地震が頻発するようになったほど。

・・・しかしフーバーダムが1930年代。
現在アメリカで使われているダム。
その多くはフーバーダム以前のもの。

・・ダムの耐用年数はほぼ100年。
ぼちぼち建て替えを考えなければ
いけない時期なんですが・・・。

・・私は、リーマンショックを受けて
オバマ政権が登場した時、
真っ先にやるのが、おそらくは
ニューディール政策以来の
大規模公共投資・・・それも
もうじき耐用年数を迎える
全米各地の巨大ダムの建て替え。

・・・そうなるだろうと思ってました。

しかし任期もまもなく終わるのに
とうとうそれに・・・着手しなかった。
しかも現在の目立つ大統領候補。
誰もそれに触れようともしない。

・・・カリフォルニアの水危機は
今に始まった話じゃない。
2010年代初めからずっとあったし
当時からその危機は警告されていた。
・・・しかしワシントンはほったらかし。

・・・オバマ政権は始まった当初から
巨大金融機関や巨大自動車産業救済に
膨大な政治的エネルギーを注いだけど
もう着手しなければならないはずの
もっとも大事なライフライン・・・
・・・水インフラの更新には
驚くほど無関心というか無頓着。

・・・その一方で、ほとんど国威発揚の
ノリで、アメリカ農業の多くが
依存している地下水源、とりわけ
ロッキー山脈東部の
グレートプレーンズの地下にある
オガララ帯水層をも破壊しかねない
シュールガス・オイルの開発の
アクセルを踏みまくった。

・・・現在はそれを汚染しかねない
カナダからのパイプラインを
めぐってモメにもめているし・・・、
・・・渇水にあえぐカリフォルニアでは
ウォーターフラッキングに使った
原油やガスで汚染されている
水まで2次利用して、なんと
農業用水にまで使おうとしている。

・・・それを見たビバリーヒルズを
はじめとするカリフォルニアの
セレブ豪邸街の住人たちは
静かにあの土地から逃げ出している。
・・その動きを止めようともしない。

・・・ミリシア・民兵組織は
アメリカ中西部にもたくさんいる。
マイケル・ムーアが取材していた
ミシガンやオハイオといった州。
・・しかし彼らは、かつて武器をとって
北部と戦った南部が最も恐ろしい。

・・・水インフラが整備されて
ロサンゼルスやサンフランシスコの
ような都市が巨大化したのが
20世紀の前半・・。
・・・・そしてフリーウェイを始め
巨大道路網が整備されたのがその後半。
・・投資価値がある。というより
あった・・・から。それから50年
立ち遅れる東部・北部の工業地帯を
尻目に、特に西海岸は
アメリカの工業社会を牽引した。

・・・彼らは投資機会と投資価値を
常に考える人たちです。
アメリカの支配層はおそらく
もう西海岸には将来がない・・・と
考え始めているはず。だから
州民生命の維持に直結するハズの
水インフラの再整備に
これほどまでに無頓着でいる。

・・・考えてみればオバマ政権
スマートグリッド話はやたらしたが
水インフラの話はあまりしていない。

・・・とっとと逃げ出せばいい。

おそらくそう思っているし
このままではおそらくそうなるでしょ。

・・・その先に見えてくるのは
連邦全体の州制度システムの再編です。
実際アメリカの大企業グループが
数年前の時点で、アメリカ全体を
5から8の新しい行政区に
再編すべきだという提言を
まとめているし・・・秘密でもない。

・・・オバマはアフリカ系の大統領。
アフリカ系にも銃を向けてきた
ミリシアにオバマが同情的であるとは
思えないし、彼らをなんとか
することに道筋がつくのならば・・・

・・・おそらくは
それでもいいと思っている。
かもしれない・・たぶん。