ルソンの壺
・・・未見ですが最近NHKが番組の
名前とした事件の由来。本当の所は
どの程度の話だったのか
・・・・・よくわかっていない。
・・・・ただ確からしいことといえば
この事件がきっかけで茶道の集大成者
千利休(宗易) と豊臣秀吉との関係が
決定的に悪くなり、やがては
切腹させられることに・・。
・・・問題の「ルソンの壺」
フィリピン・ルソン島から
日本に持ち込んだ人物が、生没年不明の
謎の人物・・・派手好きな堺の豪商
呂宋助左エ門(るそんすけざえもん)
晩年の秀吉に処罰され
東南アジアに逃亡したと考えられている。
昭和53年(1978年)NHK大河ドラマ
において、城山三郎原作の
「 黄金の日々 」の主人公とされ
市川染五郎(松本幸四郎)が演じた。
・・・ちなみにこの時の
織田信長と豊臣秀吉は
かつての大人気大河ドラマ
「太閤記」でそれぞれの役を演じた
高橋幸治(史上最高の信長役者との
呼び声が高い)と、それがデビュー作
だった名優・緒形拳が再び顔をそろえた。
問題のルソンの壷事件
第38話「大勝負」・・・ではこういう設定。
助左が石川五右衛門(根津甚八)と
ルソン島から命からがら
現地で買った二束三文の壺を持ち帰る。
・・・これを千利休( 鶴田浩二 )に
高値で目利きしてくれ・・・とたのみこむ。
千利休は断ったものの、助左の
商業都市・堺を守るための
海軍型の巨大艦隊を作りたい・・との
熱意に打たれ、承諾する・・・。
・・・自慢の黄金の茶室で
その壷を見せられた秀吉は
・・・・このようなものは自分でも買わぬ
とせせら笑うが・・・それを見た利休
「金一万貫」と値踏みしてみせた。
「金ー万貫」・・・。
かつて堺を包囲した信長が
堺に要求した矢銭(やせん・・軍資金)が
金ニ万貫・・・。半端な額ではない。
その話を聞いた豊臣秀吉
・・・自分に挑戦してきた千利休に
今度は本気で腹を立て始めた。
「その方がその気であるならば
・・・大阪城の最も広い客室で
天下の大名相手のを“市”を開こうぞ。
・・・もしも1つでも売れ残った場合
その時は利休よ! そちの命で払え!」
「もとより・・それがしの命の値にて・・」
この時の鶴田浩二が演じた千利休
・・・ものすごい目つきでガンを飛ばす。
・・・この話に気をもんだ石田三成
(近藤正臣)八方手を尽くすが
どうにもならなかった・・・。
・・・約束通り、大阪城バザール開催。
ルソンの壺50個。大名即売会はじまる。
・・織田信長の実弟で趣味人として知られた
織田有楽斎(有楽町の語源)は
・・・「ーつ千貫・・」と目利き。
その場に居合わせた大名たちもうなずいた。
「待・た・れ・い・・・!!」と突然の大声。
坊主上がりの西国大名・安国寺恵瓊
(あんこくじえけい・神山繁)だった。
「千利休師が堺包囲のおり
あの信長公に差し出した天下の名器と
等しい・・・と値踏みされたのであるなら
壺1つー万貫・・を下ることはない!!
それ以下であるならば
・・・今は亡き信長公への侮辱である!!」
・・・大声でそうぶち上げた。
・・その話を聞いた諸大名は
秀吉が自分たちを試しているのでは・・?
と疑心暗鬼に陥り、我先にと
ルソンの壺を片端から買いあさった。
・・・2個が売れ残ってしまった。
石田三成が気を使い無理に・・・。
・・・すると秀吉が、大声で・・・。
「無理をするな三成・・・。
・・・残りはワシが買い取るッ!!
一朝一夕に大徳人(大富豪)じゃのう
スケザエモン殿よ・・・」
秀吉は憎々しげに言い捨てて出て行く。
かくして助佐エ門は、ー夜にして超富豪。
・・・以上が城山三郎氏が描くところの
ルソンの壺事件である。
本当にこの通りならば
おそらく日本史上最大級の
ビジネスというか、ディール・・だったはず。
あの時代に、スケールが大きかったのは
どうやら大名たちだけでは
なかったようで・・・。