消える魔球をかっ飛ばしたバリー・ボンズ | おととひの世界

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このブログってのは原則、私が勝手に思い出したことだけ書いてます。てなもんで書かれていることは全然、あえてナンバリングしたもの以外は全く脈絡がありません。ですから葬式のこと書いてるときに結婚式の話を書き出したりするわけで・・。申し訳ありません、そのあたりどうぞお含みおきを・・。

「巨人の星」は阪神ファンのくせに結構見てました。あの頃のプロ野球は選手もファンも大変熱かった。
あの時代のアツさを伝えているものというと、結局アレしかない気がするんで。ONを始めとして実在の人物も出てくるし、すでに引退した名選手についても、それをデフォルメした人物が登場した。大洋ホエールズに入団した星飛雄馬のライバル・左門豊作は、現役時代の川上哲治氏。阪神タイガースの天才打者・花形満は大打者ですが、モデルは阪神タイガースの元大エース・村山実氏です。

あの野茂英雄投手が万難排して渡米し、ロサンゼルスドジャースの大エースとなり、その年のオールスター戦の先発投手になった。巨人の星の原作者・梶原一騎氏がみたらどういっただろう?しかしこの時梶原一騎氏の千里眼ぶりもまた・・。というのも、この時の野茂英雄投手の背番号16番は、もともと永久欠番だった川上哲治氏の背番号を飛雄馬に譲られたもの。その上この時の野茂英雄投手の切り札が「フォークボール」。全く同じ握りとフォームから、バッターボックス直前までストレートと同じ弾道です。そして打者が振り抜こうとした瞬間、驚くべき落差でストンと落ちる。打者から見ればボールが消えたように見える。あれこそリアル消える魔球です。
それを25年以上前に予見していた梶原一騎氏。もっとも消える魔球自体はすでに別の野球漫画に描かれていたと言われていますけれど。

以前日本テレビのスペシャル番組で、ジェイソン・ジアンビ、デレク・ジーター(主にニューヨークヤンキースで松井秀喜選手の親友です)、さらにホームランで歴代2位のサンフランシスコジャイアンツの大打者・バリー・ボンズの3人に、日本の有名野球漫画に登場する数々の魔球に挑戦してもらう・・、という企画がありました。日本テレビもものすごいこと考えるなと。

まず3人に日本の野球アニメそのもの見てもらう。

「イヤー、もう野球のことは何もかも知った気になったけどねー。これはとんでもないことだな」と、消える魔球を見たバリー・ボンズ。

東京ドームのピッチャーマウンドとバッターボックス間にドライアイスの煙を大量に放出するノズルを置き、本当にボールを消してしまってました。実際に投げるのは元ジャイアンツの宮本和知さん。

ところが消える魔球。大リーグボール2号のはずだったんですが3人には全く通用しませんでした。消える魔球は大リーガーには全く通用しないことが証明されてしまった。3人ともホームランでした。

その次は「侍ジャイアンツ」です。番場蛮投手の「分身魔球」。異常なほど鍛え上げた握力で、一旦潰したボールを回転させ、ブレたボールが分身したように見える。現実にそんなことやろうと思ったら握力は10t以上要ると思うんですけどそれはさておき。
元甲子園球児の双子のピッチャーで、兄弟で投げる利き腕が違うという投手に、ピッチャーマウンド上で並んで立ってもらい、同時に全く同じフォームで投げてもらう。左右どちらから飛んでくるかわからない。日本テレビが用意した仕掛けです。

ところがこれも全く通用しない。3人ともホームランでした。

最後は同じく侍ジャイアンツ・「えび投げハイジャンプ魔球」。番場蛮投手。今度はジャンプ力を鍛えて5メートル近く飛び上がり、エビ反りの体勢で空中から投げ下ろす。落差5メートル以上の魔球です。

日本テレビがどうするのかなと思ったら、元甲子園球児で現在プロのトランポリン選手という人見つけてきて、トランポリンの上から投げてもらってました。それを見たバリー・ボンズ。

「いやあすごい人だね!試合開始前のアトラクションに何か?と思ってたんだけど、俺が自腹を切って彼を連れて行きたいぐらいだよ!バカウケ間違いなしだぜ!」

落差5メートルとなると、ジーターとジアンビ、これは打てないぜと。

「こんなの打てる奴いるわけないよ。ボンズのやつまだ諦めないのかな?」

ところがバリー・ボンズ。ジーターとジアンビが三振するのを目の前で見て、タイムをかけてきた。

「ちょっと待ってくれ。俺のアイデアでは、このたまにはおそらくイチロー・スズキのフォームとタイミングの取り方が参考になるはずだ」

そしてしばらく時間をとってイチロー選手のフォームを真似していた。そして打席へ帰ってきて・・。

結果はバックスクリーン横にホームランでした。

その場に居た全員が口あんぐりでしたよ。いやホームラン王って人は力だけじゃなくて技術カもまた凄まじいんだと・・。いいもの見せてもらったです。そういえば「巨人の星」の中で「ホームランは技術で打つんだ」と当時の王貞治選手が諭すところがありましたね。