みんなでカネ出しあったブラックカード | おととひの世界

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いわゆる囚人のジレンマってやつ。AIIBだったり、ユーロの現状だったり。1人じゃ持てないけど、みんなで少しずつ金を出し合って大きな金にしてプラチナカードなりブラックカードなりを持つことにしませんか?そしたらみんなで青天井に使えて便利でしょ??いい話じゃないですか?乗らないなんてバカですよ!!さあさあ、乗った乗った!!早くならないと見切り発車にしちゃうよー‼

こういう話がうまくいくこと、まずないんでね。
みんなが得するシステムってのは、かなり厳重な制限を設定しない限り、無茶苦茶な使い方をする奴が必ず出てくる。そしてそのツケは正直者に1番たくさん回ってくる。日本で言うところのねずみ講。英語ではポンツィ・スキームと言いまして。和製英語になってるポンチ絵と同じ語源です。いわゆるマルチ商法、早めに入って、早く抜けた奴ほど得をする。後から入った人ほど損をする。リーマンショックが起きたあと、マドフ(メードフ)という名のユダヤ人、しかももともとビジネスマンでも何でもなくて警備員だったというんですが、彼が作り上げた壮大なネズミ講が破綻した。彼がユダヤ人で、おそらく誰かに知恵を付けられたのだろうけれど、あのナスダック市場を作った人という信用のためになんと5兆円以上の資金を同じユダヤ人仲間からもかき集め最終的に破綻した。CNNのトークショーで名を馳せたラリー・キングやスティーブン・スピルバーグまで被害者になっていた。彼らだってプロだろうしいろいろな付き合い上、仕方なかったのでしょう。

今度映画になるそうで主演がロバート・デ・ニーロになるとか?資金を投入した当初よりも必ず大きくなって還ってくる。これはネズミ講だけではない。
資本主義ってもの自体がいわばそういう原則でここまできている。考えてみれば保険金だって年金だって、虎の子の預金だって、みんなそうです。しかしよく考えてみればそんなうまい話ってそうそうあるはずがない。しかし猫も杓子もやっていると分からなくなってしまう。液体を気化させると大きな体積になります。水が水蒸気になるような時、熱というエネルギーで作られた水蒸気は時に大きな働きをする。しかし再冷却されると元の体積に戻ってしまう。金というものは欲望というエネルギーで膨張するんです。いったん膨張した力ネの元の体積をずっと覚えてる人は少ない。しかし何かのきっかけで瞬間的に冷却されるとき、マーケットという空間に巨大な真空が突然出現する。これが恐慌の正体です。

見かけ上の力ネの体積が膨らみすぎて、どこからとなく不安が広がると、先に言ったようなインチキブラックカードを作ろうという話が出てくる。長続きしないことはわかってるけど。救命ボートならぬ安心ボートになればそれでいい・・。そんな彼らが勝ち組になるだろうか・・?自明のことですよね。

闇株新聞ブログ子がAIIBを、融資平台(要するに中国の巨大な国営ノンバンク。現在すでに不良債権の山です)の国際版と看破しておられます。なかなかの卓見であると思います。要するに外国に貸しこんででも買ってもらわなければ、自分が潰れてしまう。アメリカだってそのことは先刻承知。しかし自分自身が借金を背負ってるからなかなか。本音ではおそらく、アジア開発銀行の貸出残高4分の1が中国への貸し込みなのだから、偉そうなこと言うならまず耳を揃えて借金返してからにしろ・・、ってのがまぁ本音でしょうね。