さて背中に注射を打たれるところから


始まりましたワシの緊急手術

始まるときに一斉にベッドの周りで
「よろしくお願いします」
的なやり取りもあったりして
医療ドラマさながらの空気感よ
バイタルチェックのピッピッピッ
という機械的な電子音と
金属が触れ合うときの
カチャカチャした音と
無駄のないナースたちの動き
この病院に決めたのは
準備編でも書きましたが
まずはじめに通っていた
クリニックの先生から
「急な激しい腹痛や異常な出血など
夜間に何かあれば対応してくれる」
と言われて紹介されたあと
ヨガを使った呼吸法の
『ソフロロジー出産』ができて
産前産後教室の充実や
高齢出産の患者への対応
ベテラン医師がいて頼れる
というので決めました
しかし普通分娩ができなくなった今
ソフロロジーの講座を受け
CDや本で自宅でも練習し
散々イメトレをしていた
あの時間は無駄になったかというと

内診で一応毎回緊張するし
内診グリグリやバルーン
そしてこの注射のときにも
呼吸の指示を出されまして
『自分の意思で力を抜く』
という練習は大いに役立ちました
話は戻りまして手術室で
右側を下にして背中を丸め
1つ目の注射のあと本格的なのが
打たれどんどんと進んでいきます
腰から下がしびれると言われ
何度も何度も何度も確認をされます
「今お腹を触っていますが
感覚はありますか?」
「今どこを触っているのか
わかりますか?」
「今は足を触っています
つねってみます
これもわかりますか?」
聞かれるたびに答えるのですが
まぁ見事にしびれていくというか
腰から徐々に足へ向かって
冷たい液体が体内を通る感覚
それから正座をしすぎて足が
しびれるあのじんじんした
なんとも言えない感触
人によっては気分が悪くなったり
吐き気が出る人もいるようなことを
事前に言われていたので
痛みの感覚の確認の他に
気分が悪くないかとか吐き気と
めまいとか意識は朦朧としてないか
という確認も何度もしていました
時折電動メスとか何かは
わからないけど大きな音と
ベッドへの振動があったり
なんともリラックスはしていても
気は抜けない感じが続く
足は真っ直ぐにして
ベッドに寝かせられたけど
今思えばおしっこの管も
麻酔が効いてから入れていて
後に激痛だった人の体験談を聞き
「ひぃ
麻酔のあとで命拾いしたぜ
」
なんて思ったりしていました
そして麻酔科の先生のあとに
男性のベテランの先生が登場し
「挨拶はこのへんで…
続きに取り掛かりますね」
と言った数分後ワシのお腹から
重さがなくなりフワっと急に
軽くなったのがわかりました
「元気な女の子ですよ」
と言われてすぐにか細い声で
「ふんぎゃふんぎゃ」
カーテンの向こう側に手があり
指先にも脈を計る機械かな
洗濯バサミみたいなものでつままれて
全く手が使えない不自由な状態なので
ワシの顔へぐっと近付けて下さり
おチビさんとペットリお肌を
くっつけてカンガルーケアのように
初めての肌のふれあいをしました
視界に入ったときにすでに
ワシはホッとしたのと嬉しいのと
もう可愛くて仕方がないのとで
ザビザビ泣き出していて
肌が触れようもんなら
もう鼻水も涙もひどくなりました
そして例の手を握る係の
頭上のナースに涙を拭かれ
手術室内で起きるたくさんの
「おめでとう
」
の声にまたも涙で返事ができず
それからというもの
産後ハイになり始めました
縫合の前におチビさんがまず
夫ペイタくん
の待つロビーを
通り抜け新生児室へ移動しました
「いやーよかったわー
ほんとありがとうございますぅ
もう急にお腹は軽くなるし
びっくり体験のへ連続でした〜
わははー
」
とか1人で喋ってたけど
みんな優しいから
相手をしてくれました
8時に始まったオペは30分で出産
そのあと3人目のドクターが登場し
今度は縫合の過程へと進みます
この方も名前を名乗られたが
割と珍しい名前で
「どういう漢字書くんだべ
」
とぼんやり思っていたけど
この200人を超える病院の
理事長先生だか院長先生だか
偉い人だったみたい
ナント
そうして意識はあるので
お腹は切られているけど元気すぎて
手を握る係のナースに
「かおりんさん大丈夫そうですね
次のオペの方がそこに来てるので
あっちの患者さんのところに
行ってもいいですか
」
と聞かれてしまい
「どうぞどうぞ
あちらの方についてて差し上げて
ありがとうございますぅ
行ってらっしゃいませ〜
」
とお見送りをしました
寝たままの態勢だけど気持ち的にね
そうしてワシのオペは終了し
ストレッチャーに移動して
ワシもようやく手術室をあとにし
夫ペイタくん
のいるロビーへ
ペイタくん
からは
なにか声をかけられたと思うけど
「お疲れ様」とか「大丈夫?」とか
だったかなぁ
ワシは赤ちゃんに会えたか聞いて
「写真撮ったよ
」
って言われた気がする
そうして8時開始のオペは
わずか1時間あまりで終了し
このあと高熱と激痛の戦いに
なるのでした
viva 入院生活も少し書く予定
ばーい














