桜が撮れなかったその反動と言う訳でもないのだが退院早々重いレンズを2本バッグに詰めて撮影に出掛けた。入院中、退院に向けたリハビリが今回はなく2週間殆どがベッド上で安静だったため体力・筋力がガタ落ちだった。本来であれば自宅でゆっくりトレーニングするのがベストだと判っていたが、花を撮りたいと言う衝動を抑えきれずチューリップが満開の浮間公園へと向かった。4月は全体的に天候が不順で青空の見える日が余りなかったのは残念だったが、目当ての花々をカメラに収める事が出来た。
チューリップを筆頭に公園に咲いている花を片っ端から撮った。ネモフィラ。ツツジ、サツキ、菜の花など後は種類の分からぬ小さな花たちを…。一眼レフカメラを始めて3年が過ぎたけれど実は今回のチューリップは初めての撮影だった。薔薇が苦手だったようにこれまでチューリップを撮ろうとカメラを構えシャッターは切るものの納得が行かず削除。そんな繰り返しばかりだった。苦手意識を持ってしまうと中々それを克服するのに時間が掛かる。それは人間関係と同じで仕事の同僚たちと馬が合わずスムーズに事が進まない状況で迷いや悩みが生じ、それらがストレスとなっていつの間にか心が疲弊し病んでしまったり…。
そこまで大袈裟に構える必要もないのだけれど、撮影は相手があって成り立つもの。自分ひとりの世界ではなく、共有と共存の世界だから被写体には常に敬意を払って撮らしてもらう心構えが必要だと思っている。内なる心(眼)で花に語り掛けてこそ被写体の持つ実像が見えて来るのだと思う。撮影に夢中だった時はさほど感じなかったが帰宅の徒についた途端に全身が疲労感で震えているのが分かった。
そう言えば4月28日で弁置換術を受けてから35年が経った。それを30日の循環器内科の外来で主治医に話すと「すごい!長持ち」と驚いていた。今まで15年間お世話になった主治医は3月で三井を去り4月から担当医が変わった。新たな主治医は昨年ペースメーカー植え込みでお世話になった若い女医さん。退院後、撮影に行った事も報告済みで元気になった自分をアピールして来たが心電図の波形に「梗塞の疑いあり」と言うのが気になった。




