Nikon D810,Mモード,WB曇天,ISO1250,SS1/100,f/1.4 SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art
雨のしずくに濡れながら
朝の陽射しを夢見て眠る
泣き止んだ幼子のように
暗闇の静寂に包まれながら
息を潜めて
日の出を待っている
闇に咲く花 君は
哀しいほどに美しい
4月18日深夜の事である。いつも通り睡眠剤を飲みベッドに横になった。一旦は眠りの体制に入ったのだが、雨が止んでいる事に気付いた。「そうだ、今しかない!」と思い衝動的に飛び起き撮影の準備をした。深夜2時30分…。
雨に濡れた花のイメージで頭の中が一杯になった。真夜中の撮影だから一番明るいレンズをと思い単焦点レンズのシグマ35mmf1.4 Artを選んだ。三脚を使うと自由に構図を作れないため、手持ち撮影だが、ISO感度を上げれば何とかなると思った。頼りになるのは街灯の明かりのみ。ツツジは街中の至る所に咲いており、探し回る必要はなかった。自宅近辺から撮影を開始、前谷津川緑道を東武練馬駅方面へと向かった。
暗闇の中の撮影は想像以上に困難を極め、ファインダーを覗いても花の姿を捉える事が出来ない。カメラの補助光がピント合わせの時に一瞬光るが、それでも暗ずぎて中々ピントが合わない。撮影失敗を量産したがマニュアルフォーカスに変更してから徐々にコツを掴み始めた。
こんな真夜中にシャッターをパシャパシャ切っている私の姿を見たら誰でも『危ないおっさん』としか思えないだろう。撮影に夢中になっていて足元の状態に気付かず大きな切り株に引っ掛かり怪我をしてしまった。怪我の程度も確認せず痛い足を引き摺り撮影を続行。気が付くと東の空に朝の気配が訪れ始めていた。帰路に着いた時、時計は午前5時を回っていた…。
