グッバイ・ママ(坂口良子さんを偲ぶ)。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


プールサイドの人魚姫-坂口良子

 女優の坂口良子さんが先月27日、57歳と言う女優としては円熟味が醸し出される年齢で惜しくも息を引き取った。

 彼女の命を奪った病魔は、横行結腸がん(大腸がん)による肺炎であった。昨年、永かった春にピリオドを打つ形でプロゴルファーの尾崎建夫さんと再婚したばかりである。

 結婚と言う幸せを一気に引き寄せ、仲睦まじい夫婦愛を育んでいた矢先の出来事に、夫である建夫さんの心情を思うと言葉が見つからない。

 坂口良子さんはこれまで数多くのテレビドラマで活躍して来たが、わたしの脳裏に最も焼き付いているドラマは『グッドバイ・ママ』である。

 1976年TBS系列で放映され、木曜夜の9時(ゴールデンタイム)で、視聴者の心を釘付けにし涙を誘うそのストーリーに、ジャニス・イアンが歌う主題歌『ラブ・イズ・ブラインド~恋は盲目~』が更にドラマを引き立てていた。

 このドラマのストーリーは、未婚の母である坂口さん演じる主人公が、ある日を境に自分が不治の病(白血病)である事を知ってしまい、自らの寿命を我が子に全て捧げると言う『愛の物語』であった。

 特にラストシーンは涙なくして見ることは出来ず、いま思い出しても目頭が熱くなって来る。娘の誕生日にケーキを買ったものの、激しい雨が降り注ぐバス停で誰にも看取られる事なしに家まで後僅かと言うところで息を引き取ってしまう…。

 娘は何も知らずに無情の雨が降り続く中で、ただひたすら母親を待ち続けると言う壮絶なシーンが視聴者の印象に深く残ったドラマであった。

 まるでこのドラマを再現したかのように逝ってしまった坂口良子さん、余りにも早すぎる彼女の死に多くのファンが心を痛めたであろう事は察しがつく。

 ここに謹んで彼女のご冥福をお祈り申し上げます。