今年になっても病院の受け入れ拒否が続いている。
報道で知らされる度に心が痛む思いだ。
拒否する病院にもそれなりの事情があり、心苦しい思いをしているのも事実だが、それ以上に救急車の中では、一刻を争う命のやり取りがなされており、一秒でも早く手当てを受けたい患者、そして救急隊員の気持ちを推し量るとやり切れない思いである。
先日も札幌市内で2歳の女児が意識不明で倒れ病院に運ばれたが、その過程で11病院に搬入を断られたという。
断る理由の多くは「専門外」「医師不足」「ベッドの空きがない」などであるが、命がかかっている場合、これらの理由が通用するのだろうか?
この問題については過去にも何度か取り上げ、皆さんから多くの意見を頂いている。
医療従事者の立場と患者の立場、救急車を利用する人たちなど、それぞれに意見は分かれるものの、命の尊さについての意見はみな同じであると思う。
「救える命は救う」これは当たり前の話しであって、その前に「どんな命も見捨てない」これが人間の基本姿勢でなければならない。
前回、心不全を起こした時、わたしは救急車のことが脳裏を横切ったが、敢えて救急車を呼ばずタクシーで病院へ向かったのだが、今思えば無茶なことをしたと反省している。
タクシーの中でもし病状が悪化し、意識不明にでもなったら運転手に多大な迷惑をかけ、そして自分の掛かりつけである病院とは違う病院へ搬送される状況に陥っていたかも知れない。
単なる風邪で救急車を呼ぶ人も中にはいるが、救急車の意味をよく理解して置くことも我々患者側には必要不可欠である。
受け入れ拒否が少しでも減ってくれるよう願わずにはいられないし、病院も患者も相互努力を惜しまず、未来の医療体制に希望を持てるよう国も努力して貰いたい。