彼方より。(詩集 天国の地図より) 空に 雪のやって来る気配 風は落ち着きなく 屋根の上を低く滑っていく 見慣れぬものへの焦燥で 私の心は一杯だ 早くやって来いよ 凍える空の彼方から 夜が深まり 皆が寝静まってしまわない内に おまえの その無垢な姿を見せてやれ 皆慌てておまえの姿に見とれるだろう そうして いつか失った想いが 白い雪の中から蘇ってくるだろう