吉野家がピンチに陥るのは何も今回が初めてではないが、ただ問題の発覚が前回同様に吉野家から始まったことが何か因縁めいているような気がする。吉野家と言えば誰もが知る、牛丼のブランド。長きに渡り庶民に愛されて来た経緯もある。人気ブランドとなった数年前からは、サラリーマンや男性中心の客層だったのが、女子高生やOLたちにも人気を得るに至り、家族揃って今夜は吉野家の牛丼なんてことも珍しくなかった。
吉野家家でしか味わえない牛丼は他店の同業者には作れない秘伝の味が在る。牛肉への拘りとスピード。そして何より安くて美味い。
これが吉野家のファン層を広げた結果である。その吉野家が再びピンチに追い込まれた。吉野家が購入した米国産牛肉にBSEの特定危険部位が混入していた問題。この牛肉、じつにくわせ者で過去に散々問題になり、輸入停止に追い込まれたニュースもまだ生々しく記憶に留まっている。
これは米国の輸出作業が如何に安全に対しいい加減かを証明していることになる。
米国産牛肉の検査は国内では抽出検査のみで、最終的確認は肉を購入した業者任せとなっており、過去の事例がまったく教訓と活かされていない実態に消費者として呆れるばかりである。
食品を輸入に頼る日本としては、行政が最後まで責任を持ち、安全な食品が消費者の口に入るまでは、国の責任であることは承知のはず。
二度あることは三度あるというように、もう大丈夫という安易な安心感は禁物である。今回については、消費者の口に入る前に発見されたことが唯一救いであった。
それにしても吉野家が気の毒である。