松岡農相と言えば「還元水」これが頭に定着していたので、まさか自殺するとは思っていなかった。死人にくちなし、亡くなってしまった人の事をとやかく言う気はないが、国民が知りたがっているのは、政界に蔓延る政治資金のからくりだろう。遺書を8通も遺し、その一部が公表されはしたものの、そこには死にいく者の弱気な言葉と謝罪だけで埋め尽くされていたのではないだろうか。元田中外務大臣の言葉が今更ながら想い浮かんで来る。「伏魔殿」政界に住み着く卑しい者たち、金と権力そして数の世界。その中の一人が毒を飲まされたのである。
自殺するくらいなら真実を話せと人は無責任に言うだろう。もしその闇を話したものなら、政治家の生命が終わるだけでなく、身内、親戚・縁者までもがその代償を受ける結果になるだろう。本人も話したい気持ちは充分にあったものと推測出来るが、上からの大きな圧力によって、沈黙を余儀なくされたのである。自分も後悔の念に晒され、まさに生き地獄を味わっていたのかも知れない。結果的に自殺という形でしか表現出来なかった訳であるが、これによって真実は何処へ?である。いつもの政治家のパターンではあるが、自民党のリーダーである安倍晋三氏は一体何を考え日々を暮らしているのだろう。
反省もなければ謝罪もない無関心な総理なのか?安倍政権が誕生しそろそろ一年近くなるが、美しい日本など存在しない。吹き出るのは政治の膿ばかり。そんな中最も重要視されている年金時効撤廃特例法案も、いささかの審議すらせずに与党に寄る強行突破で可決されるだろう。
役に立たない与党も野党も要らない。国民の不安解消と政治不信を少しでも和らげようと小細工しつつ、裏では闇献金の実態をひたすら隠し続ける。国会議事堂に遺書は通用しないし、命が一つ真実を包み込んで消えてしまっただけである。胸を撫で下ろす政治家や役人がどれだけこの伏魔殿に潜んでいることやら。