眼に見えない恐怖、ノロウイルスとは。 | プールサイドの人魚姫
毎日のように新種が発生するコンピューターウイルスも厄介であるが、人間の身体に直接ダメージを与えるウイルスの存在は実に怖い。毎年流行るインフルエンザ等は今頃の季節からウイルスの活動が活発になる為、その予防としてワクチンを打つ人は多い。12月上旬に起きた東京・池袋のホテルメトロポリタンでの被害はノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染であった事が分かっている。ノロウイルス、名前だけ聞くとのろまでひ弱な印象を受けるが、このウイルスの怖さはその対処方が確立していない事にある。大抵のウイルスには必ずワクチンが処方されており、国や保健所も万全の体制を取る事が出来、それほど心配する必要はない。しかし、今回のノロウイルス(非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種)については手も足も出ない状況。予防するには手を良く洗うことだけであろうか。媒介が空気感染と言うのもこのウイルス被害が増幅した切っ掛けにもなっている。食中毒は毎年起こっており、代表的な物はサルモネラ菌、病原性大腸菌(O-157)等。O-157に汚染されていたカイワレ大根で被害が広がり、大騒ぎした事故を思い出す。現代人は清潔である事を求め、不潔な物は全て排除して来た。CMは除菌除菌とアピールし、不潔でいる事が悪でもあるかのように清潔感=健全であると思っているようだ。誰でも汚い物は避けたい。綺麗な物の方が良いに越した事はないが、それが余りに過剰反応し過ぎる傾向がある。人間は本来、菌と共存してきた歴史がある。排除しなくても良い菌まで自分の身体から追い出し、清潔を求める。その結果抵抗力や免疫力が低下し、病気にかかりやすくなる身体になってしまった。このまま清潔である事を病的に追い求めて行くと、単なる風邪で命を落とす結果になるだろう。ノロウイルスは人間に警告を発する人間事態が生み出したウイルスなのかも知れない。

