お帰りなさい、スーパーマン。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

スーパーマン
私が初めて出会ったスーパーマンはTVがまだそれ程家庭に普及していない時代だった。昭和30年代初期、おそらく私が5歳くらいの記憶が残っている。私が見た物はTVシリーズ「スーパーマン」で、主演がジョージ・リーブスではなかったかと曖昧な記憶でしかない。幼い子どもに主演が誰かそこまで細かくは記憶に留めてはいない。後から調べておそらくこの年代のものだろうと知っただけのこと。家の向かい側に住んでいる青島家にはTVがあった。幼馴染の洋子ちゃんという子がいた。それはもう人形のように可愛いどちらかと言えばお嬢さんに近かったかも知れない。つぶらな瞳が大きく私はその子が好きだった。だから青島家にTVを見に行くのはとても楽しみでもあったが、お父さんが結構厳しい人に見えた。14インチ程度の昔のTVだからスイッチを入れても中々画面が写らない。早く見たいのと嬉しさの交差した純粋な心で洋子ちゃんと顔を見合わせながら見るスーパーマンは、とても楽しみな生活の一部だった。それから暫くして青島家は引越しをしてしまいそれ以来洋子ちゃんとは会っていない。お別れの時手を振ったような記憶が微かに残っているだけだ。スパーマンも随分歳を重ね、俳優も変わり続けたが、最もスパーマンとして活躍し続けたのは他でもないクリストファーリーブ。しかし彼に悲劇が襲う。落馬による骨折が原因で車椅子生活となってしまった。それ以降スーパーマンはスクリーンから姿を消してしまった。だが、ようやく新たなスーパーマンが蘇ったのである。不死鳥の如く彼は不死身。あれから40年近く見続けてきた。その間にはもちろん多くのヒーローは現れた。バットマンやスパイダーマンもその一人。しかし自分の心に深く刻み込まれているヒーローはスーパーマンだけである。ヒーローは二人必要ないだろう。