サマワの街に今日も劣化ウランの風が吹く。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

サマワイラク南部の都市サマワ。首都バクダッドから約280キロ、およそ13万人が住む南部の主要都市。湾岸戦争以前は独裁政権サダム・フセイン体制の下、多くの住民は砂漠の暑さ以上に苦しめられて来たが、これはサマワだけに限った事ではなかった。イラクへのアメリカ介入が正しかったかどうかは別として現在のサマワが戦争以前に比べ大きく環境が悪化しているのは言うまでもない。劣化ウラン弾の嵐を受け、その汚染は次々と犠牲者を積み上げる。自衛隊のサマワ派遣は国民の意見を二分し批判と声援の中で戦場の後片付けを任され任務を遂行した。誰も好き好んで命を落とす危険な任務に赴く者はいない。自衛隊員は国の命令に従い、やるべき事を政治家に変わって遂行したまでである。現地に送り出す家族の思いは戦闘機に乗るパイロットを送り出す気持ちと同じではなかっただろうか。負傷者を出さずに済んだサマワ撤退は非常に運が良かったと思う。しかし彼等が駐留した場所は砂漠の熱砂に混じった劣化ウランに汚染された最も危険な地域だった。自衛隊員の健康管理は誰がする?国はそこまで保証してくれるのだろうか。世界の動きに合わせ面子を保つ。アメリカの撒き散らした火薬の臭いが今日もサマワに吹いている。