中学一年のことである
私には大好きな級友の「千尋」がいた
彼女は小麦色の肌ですらりとしていて
足が速く、ちょっと大きめの白い前歯可愛かった
その彼女とのエピソードがいくつかある
「前歯がビーバーみたいで可愛い
」
と 言った私に向って まるで噛みつかんばかりに
「はぁ、なんだよ お前なんか でかい鼻
」
そういって ぷんぷん
怒りながら
どこかへ行ってしまった…
今思えば私が可愛いと思っていた白い歯に
千尋はコンプレックスを感じていたのだろう
私の歯は黄色がかっているから、
彼女の白い歯が羨ましかった…
でも、私が可愛いと思っていた白い歯に
千尋はコンプレックスを感じていたのだろう
そうして、私はそれまで思いもしていなかったことば
『 でかい鼻 』
に苦しむことになるのだ![]()
それでも時間がたてばまたいつもの級友に戻り
仲良くおしゃべりをするのだ
ある日のこと、千尋がノートに『同窓会』と書いていた。
その言葉を初めて見た私は『どうまどかい』と読んでしまった。
「あははははは。どうまどかい
」
千尋は大笑いしながらあちこちの友達に言いまわった
「どうまどかいやるから。 どうまどかい。 」
はじめは何の事か分からなかった私は千尋の後ろをついて回り
同じように 「どうまどかい。どうまどかい
」
と 歌うように言って回った。
今思えば、私は自分の間違いにいつ気がついたのだろう![]()
だれかが
「あぁ、どうそうかい ね」
と言ってくれたのか…
私も楽しそうに言いながらついて回るので
すっかり面白くなくなった千尋は言うのをやめた。
仲が良かったのか、悪かったのか…
からかわれていることさえ気づかなかったのか…
あの頃の私は私ではなかったな… ![]()
ただ、体制(先生)に向って正しいことを言う勇気は
しっかり持っていたなぁ![]()
高校の同窓会のお知らせを見てふと思い出した
『同窓会』と聞くと思い出すこの光景…
私なりに傷ついたんだろうな![]()
8月のご予約可能日 ![]()
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