雨の朝、大國魂神社へ


多摩古事記塾の朝、府中の「大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)」に参拝しました。


雨に濡れた石畳の参道は、拝殿へ向かってまっすぐに続いています。

傘を差しながら、出社前に手を合わせていく方の姿もありました。


神社への参拝が、特別な日の行事ではなく、日々の暮らしの中に息づいている。

その光景に、日本人が大切にしてきた祈りの姿を感じます。


街の道路際には、注連縄を巻いた大きな御神木が立っています。

長い年月、行き交う人々を見守ってきたのでしょう。太い根は大地をしっかりと抱き、今もなお、力強く命をつないでいます。


境内の宮乃咩神社には、天鈿女命(アメノウズメノミコト)が祀られています。

そこには底の抜けた柄杓が、数え切れないほど奉納されていました。


水が底につかえず、すっと抜けていくように、お産も滞りなく軽やかに進みますように🙏🙏🙏

柄には「安産祈願」「元気な赤ちゃんが生まれますように」と、一人ひとりの切なる願いが記されています。


大國魂神社の主祭神は、

大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)。


出雲大社に祀られる大国主神と同じ神様とされ、古く武蔵国を開き、人々に衣食住の道を教え、医療やまじないなど、生きていくための知恵を授けた神様です。


また、武蔵国の一之宮から六之宮までの神々をはじめ、国内の神々がお祀りされています。


遠く離れたそれぞれの神社を、一社ずつ巡らなくても、この地で武蔵国の神々にお参りすることができる。

そのため大國魂神社は、武蔵国全体の神々をお祀りする「総社」となり、「六所宮」とも呼ばれてきました


大国主神は、人と人を結び、人と土地を結び、それぞれの力を生かしながら国をつくられた神様です。


今日の多摩古事記塾もまた、集った皆さまが互いの違いを認め、それぞれの役目を結び合う一日となりますように。


雨に洗われた静かな境内で、そんなことを思った朝でした。


全国古事記塾主宰

今野華都子記す