夏の終わり
というか、短い秋の始まりに
ダンナさんが小さな植木鉢に
なにかの種を植えてた
ブラウンサムの私は
お華は生けるけど
育てることはできない
植木鉢はダンナさん担当
何日か経って
芽が出てきて双葉になった
見覚えのある葉っぱ
もしかして朝顔?
近所で咲いてた朝顔から
種もらってきた
え、いや、無断だよね?
でも放置されてて伐採されるとこなら
まあ、いいのか?
それにしても咲くのかな?
朝顔はリビングの片隅で
ゆっくり育って
細いつるも出てきた
やっぱり朝顔なんだなぁ
2ヶ月過ぎても30cmにも満たない朝顔
大寒波の今週
とうとう小さく花開いた
わあ、咲いた
咲くんだなぁ、真冬なのに
育てれば咲くんだなぁ
夜になった今もまだ咲いてる
いったいどうなってんだ?
変な朝顔
思いっきり季節外れだけど
花は咲くんだな
細くて、小さいけどちゃんと咲いてる
なかなかすごいことだ
リビングで咲く朝顔のそばで
ぼーーーっとテレビを見てたら
サイレントパンデミックって言われる
薬が効かない耐性菌の話を特集してた
その番組の中で
小さな身体に細い酸素チューブで
呼吸を補助されてる
小さな小さな赤ちゃんが出てきた
あぁ、うちの三男こんなだったなぁ
規格外れに小さな赤ちゃんって
国籍違ってても似てるなあなんて思って
赤ちゃんの頃の三男を懐かしく思い出した
高校卒業して
同級生も就職や進学が決まって
一緒に卒業した三男は
卒業式の2日後に訓練校から
受け入れできない旨が伝えられた
春からどこにも行くところがない
困った私達に
担任でも部活の顧問でもなかった先生が
とりあえずの行き先を見つけてくれた
施設に通いながら
いろんな人にアドバイスをもらいながら
就職するためにいろんな事を教わり
失敗もしつつ少しずつ成長してきた
在学していた高校は
進学、就職先が決まったら
桜の花の飾りが付いた名札が張り出された
サクラサク
当然だけど
三男の名前が張り出されることはなかった
だいぶ皆から遅れも取ったけど
春でもないし、桜でもないけど
こんな寒い1月に
我が家では朝顔が咲いた
就職おめでとう三男
