こちらは、後編。 前編は前ページに掲載。
もうひとつ。 こちらのほうが、はるかに重要だ。多少長くなるが、きいてほしい。
セミナー講師や、コンサルタント、カウンセラー、占い師、ヒーラー。
こうした職業は、授業内容やセッション内容を売っている、というよりは、その人自身が、商品なのだ。
なので、『自分自身を、無料で提供しない。』ことは、とても大事だ。
ほかに、歌手やアイドル、お笑い芸人やアーティストなどでも、話は同じだ。無料で路上ライブやってるミュージシャンは、「名前だけでも憶えて帰ってください!」と叫ぶのが定番だが、音楽にお金を使う習慣のない人に、「名前だけ」教えて、おぼえさせても、まったく意味がない―――。
で。こうした話を理解した、もしくは、もとから知っていたあなたは、じゃあ『有料にしよう。』と決意する。お金というのは金額でできているので、すると、こんどは、具体的に、いくらに設定しようか、という問題が生じる。
ここで。1円や10円や100円では意味がないのは、ご理解いただけると思う。ごっこ遊び、ではなくプロの仕事なのだ。と宣言している金額でないと、『わたしは、有料である。』ということの本意を果たしたことにはならず、ある意味、無料のままと、変わらない。
そういうわけなので。ある程度『まとまった金額』を、あなたは掲げる。
それが具体的にいくらであるかは、状況によって異なり、ここでは言及しない。いずれにせよ、あなたとしては、覚悟を決めて『思い切った金額』を設定し、それでもお客がつけば、職業として成立。最初のお客様から、はじめての料金を頂戴した瞬間が、まさしく、文字どおりに、あなたが『プロになった』瞬間だ。
そうして、こんどは副業ではなく本業としてやっていきたいと思ったら、こんどはあなた自身の生活費を十分賄えるだけの売上がどうしても必要になるから、おのずと、それに合わせて、価格設定も高額になる。―――例外的に、すでに顧客が殺到していて、副業のままではこなしきれないから、会社をやめて、こちらを本業に切り替えた、という場合は、すでに、生活していくには十分すぎるくらいの売上は上がっていることになるが―――そういう場合こそ、『値上げする』ことを、わたしとしては、強く勧める。
十分な顧客がすでにいて。だからこそ、さらに価格を上げ。そしたら、さらに新しい顧客がやってきて―――。
そんなことを数回繰り返せば、すでに料金は十分、高額になっており、そのうえ、古くからの固定客もいるわけだから、言ってみれば、もはや『素人が手を出せる』世界では、なくなっている。
どういうことかというと。たとえば、アカシックリーディングとかスピリチュアルカウンセリングの世界では、高名な先生は、1セッション10万円とかの料金を、平気で掲げる。それでいて、「アカシックリーディングとはなにか」「スピリチュアルカウンセリングとはなにか」ということを、やってきたお客に一切、説明しない。なぜなら、「すでに、わかっている人」しか、やってこないからだ!
一方で、一般の書店に並ぶような本を書くときには、そのような高名な先生方でも、「アカシックとは」「スピリチュアルとは」を基本から書いていくよりほかはなく、それでいて値段も1冊1500円くらいにしか、ならない。
いかがだろうか?
セミナー代やセッション料金が、異様な高額だったりするのは、はっきりいえば、それが『マニア向け高額商品』だからで、それ以上の意味は、まったくない。だからこそ、『マニアでない』一般の人々の目にも触れる場所(書店など)では、どんな高名な先生だろうと、きわめて凡庸な値段しか、つけられないのだ。
『マニア向け高額商品』。
このコンセプトを理解すると、多くの謎が、一気に解ける。
だから、高額のセミナーに参加して、『そんな自分は、学習意欲が高くて、意識が高い』などと自己陶酔するのは、SMの世界で、女王様のうんこを10万円でご購入して喜んでむしゃむしゃ食べるのと、ある意味、あまり変わらないわけである。
料金の高さと、教えの良し悪しは、一切比例していない。
ましてや、教えを受ける側が、それを理解して実人生に適用できるか、などということは、教える側にとっては、完全に思慮の外。
それは、そうなるより、ほかはないのだ。
『相手が、きちんと理解してはじめて、授業料を徴収できる』というルールにしたら、「教える」という職業は、そもそも成立しない―――。
そういうわけなので。
もしもあなたが、多少の迷いはあるにせよ、高額のセミナーやセッションに、ふつうに申し込んでいるとしたら。
それは、『マニアとして、その道を突き進んでいる』という意味であって、人生そのものが良くなる、とか、救われる、とかの話は、本来、まったく関係がない。
逆に、あなたがその方面で開業したい(またはすでに開業している)のなら。それが『マニア向けの、特殊な世界』であることを十分に理解して、顧客の「マニア心を満たせる」方向に、展開すればよいのだ。
その「マニア心」というのは、ジャンルによっては、虚栄心や自己顕示欲、孤独感を紛らわせることや、自己重要感、選民意識などを、意味する場合もあるのだが。いずれにせよ、
『扱う内容が高度であることも、正確であることも、求められてはいない。そうではなくて、相手の気持ちを満たしてあげれば、良いだけだ。』
ということを理解できれば、敷居は/ハードルは、一気に低くなる。
衣食住、という意味での生活そのものとは、直接、関係していない、という点で。自己啓発もスピリチュアルも、結局は一種の、エンターテインメントなのだ。エンタメ要素に気を配り、マニア心を満たすのだ。
マニア度を引き上げて、どんどんマニアックな内容にしてゆき、それでも顧客がついてきてくれれば、料金は、いくらでも上げられる。
本当だよ?
逆に言えば、マニア要素ゼロの部外者に「侵入」されては、すべてがぶちこわしなのである。だからこそ、安易な「無料」は、禁忌事項なわけである。
遠慮なく『有料』を宣言し。
料金を支払う意志のある者だけを呼び寄せて。
部外者を排除し、『結界を張る』のだ!!
読了されたら…
↓
辺境の地の零細ブログにつき…
↓
