こちらは後編。 前編は、前ページに掲載。
ところで。ここまでの話を、こんなふうに考えてみてほしい。
安易に無料サンプルを用意したあなたは、その安易さが、一種の『弱味』となり、無料だけが目当ての連中に『食われて』しまったのだ、と。
これだって、一種の弱肉強食だ。
弱肉強食、という表現では、強食、という強者のほうは、肉食獣として想定されている。強者としての肉食獣が、草食動物を、弱者として食べてしまうイメージ。
それに対して、今回描写したこちらの弱肉強食は、肉食獣というより、『虫に喰われる』イメージ。
無料、という形で自分の畑を安易に野放しにしていたあなたは、気が付いたら、自分の貴重な農作物を、すべて『虫に喰い荒らされて』しまった。そんなイメージ。
『無料だから』というだけの理由で、無料のものなら何でも無条件にほしがり、手に入れようとする連中は、実際にいる。しかも、この世に大勢いる。 そういう連中は、『無料である』ということ以外は、なにも理解してはいないから、自分が、そもそも『なにを』手に入れたのか、ということ自体に、無関心だ。したがって、そういう輩の自宅には、『無料である』ということ以外、なんの共通点もない品々が、無意味に無造作に大量に放置されている。そうして、『ゴミ屋敷』とかいって、ときおり話題になったりもするね。
ここで。わたしとしては、こんなふうに指摘したい。
当の『無料マニア』本人にとっては、なんでも無料でゲットして『トクをした』つもりでも、実際には、それは単なる『破壊活動』でしかないのだ、と。
無料で手に入れられるものなら、なんでも無条件に確保しつづけて、結果、自宅を、足の踏み場もないゴミ屋敷にしてしまった、という馬鹿がいて。でも、そいつは、結局、『なにを』手に入れたのだろう?
お金だけに話を限定すれば、支出金額だけは、たしかに無料。
とはいえ、時間も手間も労力も十分にかけて、たくさんの物体をせっせと自宅内へと運び込み、それでいて、それらの物品は、どれひとつまともに使いこなせてはおらず、最終的には、無料の品だけで自宅があふれかえって、住宅としての機能を喪失する―――。
いったい、彼は、『なにを』得たというのだろう?
むしろひたすら『失ってばかりいる』というほうが、正確ではないのか??
そう。盲目的に『無料』ばかりを追い求めているような輩は、無料だから、トクをする、どころか、実際には、当人の人生そのものを破損させ、とりかえしのつかないほどの大損をしているばかりか、自覚なく、まわりにも、害をなす。
条件反射的に『無料』という条件にだけ反応するのだから、人間というより、動物以前の『虫』と言ったほうがよい状態。言ってみればまさしく、『害虫』そのものだ。
虫とか害虫とかいう表現は、もちろん比喩にしかすぎないが。
しかし、比喩表現としてなら、きわめて妥当だ。
『虫よけ』『害虫駆除』に相当する「なにか」が、たしかに対策として必要だからだ。まずは、自分自身が、無料、無償を求める『虫』になっていないか、みずから自覚することも含めて―――。
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