もっと収入を増やしたいから起業してみた。
ところが、「ほんとう」の本音は「もっとお金を使いたい」 のであり、
起業を成功させるための先行投資、という名目がついた途端に、財布のヒモが切れたかのよな、お金の使い方をしてしまう。 まるで、ダムが決壊したみたいに。
その結果、あなたは貯金を失うか 借金を抱えるかさせられてしまい、一方、セミナーやらコンサルやらのセンセイ方は、“先行投資”の名目をみごとに成立させて、みごとに大儲け。 それに対して、『お金をたしかに支払った』という事実以外に、あなたが得たものは、なにもない。 たとえば
集客」について、座学でなにを学んでも、それは文字どおり、単なる「机上の空論」にすぎず、それだけで実際に『すぐさま、お客様が列をなす』ことなど、ありえない。 まあ、はっきりいって、そんなことは「100%ありえない」 よね。まあ、言うまでもなく。
それに対して、相手は、「100%の、たしかな事実として」あなたにお金を支払わせたのだ。 この「絶対的な差異」 に、もっと敏感になってほしい。 はっきり言って、こんな「意味不明なことをさせられてしまう」 時点で、すでに「絶対的な敗者」 なのだよ。 本当に… 本来、これはわざわざ指摘するまでもない、「あたりまえのこと」なのだが。
そんな「あたりまえのこと」 が、みんな、わからなくなってしまっていること自体、お金というテーマに関してだけは、もはや「狂気に支配されている」 と言ってしまっても、いいほどだ。
具体的に説明してみよう。
あなたは、たとえば「釣り」が大好きで、時間が許す限り、いつも海にいるか河にいるか、釣り道具をいじるかしている、もちろん、魚の生態にはとても詳しく、料理だって上手い。
それで、大好きな「釣り」だけで生計が立てられたらいいな、と思い、「釣り」関連で起業してみた。あるいは、起業してみたい。
で、この場合、「釣り」関連の商品を売りたいあなたは、同じく「釣り」が大好きで、「釣り」関連の商品を買いたいと思っている人に出会えて、その人に商品を買ってもらえれば、「売買成立」だ。 あなたには売上があがりお金が入り、相手は好みの商品を手に入れる。
じつに単純な話だ。
そして、この話は買い手がどこのだれであろうと、基本的に「釣り愛好家」ということになるし、超ベテランから初心者以前の入門希望者まで、商品を選別する知識の水準には千差万別、いろいろな状態がありうるだろうが、いずれにせよ、そこは「釣り愛好家だけの閉じた世界」であり、部外者は一切、関係がない。同業の愛好家たちだけにウケれば、商品は成り立つ。
他ジャンルでのルールを参照する必要はないし、単に、自分のジャンルの自分のお客だけに集中すれば良いだけだ。 釣り道具の販売だろうと、海釣りツアーの主催だろうと、それは、同じだ。
もしも、「集客」というテーマがどうしても重要なら、ジャンル内にいる、「お客になりうる人々」 をよく見て、そこから学べばいい。「データ」が重要なら、実際にお客になりうる人々の動向(思考パターンも含む)こそが具体的なデータであり、本来、それ以外には、ありえない。
それにもかかわらず??
それにもかかわらず、「自分には集客の知識がない」と考えたあなたは、海からも河からも釣り道具からも切り離された場所にわざわざ出かけて行って、海も河も釣り道具も知らない人に、教えを受ける。
それも、わざわざ、バカ高いお金を払って。
これが、どれほど異様なことであるかは、本来、論じるまでもない。
ところが、お金というテーマに関してだけは、すでにものすごく異常な症状が悪化して、そこだけ腫れあがってしまっているような状況になってしまっているので、その異常さに気が付けない。きわめて多くの人間がそんな「異常な状態」 にあり、そんな「異様な行動」 もなんだかふつうのことに思えてきてしまう現状も、強く影響しているのだが。
魚釣りが大好きで、魚釣りを仕事にできたらいいなあ、と思って起業してみた、あるいは、してみたい。それだけなら、まったく、なにもまちがってはいないし、『それゆえ、まちがった結果になることも、決してない』。
本当だよ。『まちがった結果になることは、決してない』―――。
それに対して、起業を成功させるためには、集客が必要。集客を成功させるためには、集客の勉強が必要。集客の勉強のためには―――。
こんなふうにして、セミナーだかコンサルだかに大枚をはたいてしまったあなたは、その時点で、「別の世界に連れ去られてしまっている」。
おわかりだろうか。魚釣りで生計が立てられたらいいなあ、と純粋に考えていたはずのあなたは、「でもお金もうけについては、なにも知らない」 「だから お金を払って勉強しなくては」 などと思い込んでしまったが最後、むしろ、あなた自身が「魚として、釣りあげられて、しまった」―――。
こういうことは、よく起こる。 だからこそ、よく覚えておいてほしい。
この場合、まとまったお金を支払わされてしまった、ということ以上に、
『本来、いるべき場所から、引き離されてしまった』ことのほうが、じつは、はるかに、有害である、ということ。
言い換えれば、成功するための秘訣は、本来いるべき場所に、ちゃんといること。 馬鹿みたいに単純すぎて、まったくあきれるほかはないが、『成功するための秘訣は、じつは、たったの、それだけだ』―――。
長くなったな。 スマホで気軽にスクロールしながら読める分量をそろそろ越えるので、次回につづく。