2026年10月7日
イスラエルの利益のための嘘が、我々をイランとの戦争に追い込んだ
ポール・クレイグ・ロバーツ

2日前の10月5日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とニューヨーク・タイムズ(NYT)は共に、「イランによるドローン攻撃の脅威を受け、米国が英国の基地から爆撃機を撤収させた」と報じた。
NYTの見出しは、「イランによるドローン攻撃の可能性を受け、米軍機が英国の空軍基地から撤収」となっている。

NYTによれば、「基地から爆撃機を移動させる必要性が極めて高いと判断されたため、一部の機体と乗組員は、米国への飛行を支援する空中給油機がまだ配備されている最中に出発した」という。
またNYTは、「85軒の住宅からの緊急避難、爆発物処理ロボットによるバン(車両)内の爆発物捜索、そしてバーナム首相が招集した国家安全保障会議」についても報じている。
遠く離れた英国に駐留する米空軍の軍用機がイランの攻撃に対して安全ではないだけでなく、NYTは「イスラエルがドイツに対し、欧州にある米軍基地はイランによる攻撃のリスクが高まっていると警告した」とも伝えている。
WSJは、計画されていたその攻撃は、RAFフェアフォード(英国空軍フェアフォード基地)の航空機を標的とし、米軍パイロットを殺害しようとするイランのより広範な陰謀の一環であったと述べている。
一方、NYTにとっては、その攻撃はあくまで「疑い」あるいは「起こり得る攻撃」という扱いだった。 J.D.ヴァンス米副大統領は、国防総省が「我々の兵士を守るための万全を期す措置として」爆撃機を迅速に退避させたのだと述べ、この攻撃の重要性を低く見せようとした。
それにもかかわらず、ヴァンスはこの攻撃の疑いがある事案をイランに対するプロパガンダに利用し、イランを非難した。彼は、イランという国家が「49年間にわたって行ってきたこと、すなわち米国やその他多くの人々に対するテロ行為への関与」を指摘したのである。しかし、ヴァンスの認識は逆である。何十年にもわたり、軍事的および経済的制裁によってイランを攻撃してきたのは、むしろ米国の方なのだ。
ワシントンが最初にイランに制裁を科したのは47年前の1979年のことだった。当時、イランの人々は米国の傀儡(かいらい)支配者を打倒し、自らの統治権を回復したのである。この統治権は、1953年8月19日に失われていたものだった。その際、CIAとMI6がクーデターを組織し、民主的に選出されたイランのモハンマド・モサデク首相を失脚させ、ファズロラー・ザーヘディ将軍を後任に据え、レザー・パフラヴィーをシャー(国王)の座に復帰させたのである。
それから26年後、イランの人々は1979年のイラン革命によって再び自らの統治権を取り戻した。1979年11月14日、ジミー・カーター大統領はこの革命への対応として大統領令12170号に署名し、米国にあるイラン政府の資産および銀行預金120億ドルを凍結した。この制裁に続いて輸入禁止や通商禁止措置がとられ、これらがその後の数十年にわたる対イラン制裁の基調を決定づけた。
- イランは、米国の病院、子供たちの学校、あるいは一般市民の住宅を爆撃したことは一度もなく、米国の政治指導者、軍指導者、科学者を暗殺したこともない。一方、テロリスト同然のワシントンとイスラエルは、イランの女性、子供、医療従事者、科学者、そして最高指導者たちを虐殺してきた。ヴァンス氏、イランによる「米国やその他多くの人々に対するテロ行為」について、いくつかの事実を挙げていただきたい。ワシントンの対イラン攻撃を正当化するために嘘をつかなければならないという事実は、その攻撃が不当なものであることを証明している。ワシントンは「イランの核兵器」から米国を守っているわけではない。ワシントンは、米国の血と資金を使って、「大イスラエル」というシオニストの計画に奉仕しているに過ぎないのだ。また、ヴァンス氏に問いたいのですが、イランのドローン攻撃に対して英国にある米軍機さえ安全が確保できないのであれば、米中央軍や財務長官が主張するように、米国はいかにしてホルムズ海峡を支配していると言えるのでしょうか?遠く離れた英国でさえ米軍機の安全が保てないのに、どうしてペルシャ湾では安全だと言えるのでしょうか?
【更新】
Simplicius(シンプリシウス)の報告によれば、ホルムズ海峡を通過できる石油は、イランへの金銭の支払いによって決まるとのことです。
同氏の報告では、イランにはいつでも石油の輸送を停止、あるいは少なくとも大幅に制限する能力があると指摘されています。「輸送が成功しているように見えるのは、イランによる暗黙の、あるいは秘密裏の許可があってのことだ。なぜイランはそのような許可を与えるのか? オマーン沖のルートであっても、通過を許可してもらうために『水面下』で金銭を支払う特定の国々と、イランが特別な取引を結んでいるという噂が絶えない。」
https://simplicius76.substack.com/p/us-claims-iran-has-lost-as-pre-war?utm_source=post-email-title&publication_id=1351274&post_id=219136801&utm_campaign=email-post-title&isFreemail=true&r=dx5km&triedRedirect=true&utm_medium=email