2026年1月31日

ウクライナ合意は口先だけで現実味がない
The Ukrainian Deal Is All Talk, No Reality – Paul Craig Roberts
 

ポール・クレイグ・ロバーツ

ああ、1月30日、プーチン大統領はミンスク合意の時のように、またしても窮地に立たされているのではないかと尋ねてみた。 https://paulcraigroberts.org/is-putin-being-taken-to-the-cleaners-again-as-he-was-with-the-minsk-agreement/

スタンフォード大学とハーバード大学で学んだプーチン大統領の「和平」交渉担当者、キリル・ドミトリエフ氏は、プーチン大統領に対し「大きな進展」が見られると伝えた。プーチン大統領にとってこれは耳に心地よく、彼はそれを信じている。

アメリカの不動産開発業者でトランプ大統領の「和平」交渉担当者であるスティーブ・ウィトコフ氏は、全国テレビ会議でトランプ大統領と閣僚らに対し、次のように述べた。

「ウクライナ側は、ジュネーブ会議以降、過去4年間の紛争で見られた以上の進展があったと実際に言っている。土地取引を協議している当事者間では、多くの良いことが起こっている。安全保障議定書も、繁栄協定も、ほぼ完了している。」これはトランプ大統領にとって喜ばしいことであり、彼はそれを信じている。そしてどうやら、愚かなコメンテーターたちもそう信じているようだ。

しかし、これは本当だろうか?

ロシア外相が、ワシントンが言っている安全保障上の保証や、ウィトコフ氏とドミトリエフ氏が推進している20項目の計画全体を見たことがないと言っているのに、どうしてこれが本当と言えるのだろうか。

翌日の1月30日、ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領がロシア連邦に再編入したドンバスと旧ロシア領土に対するウクライナの領有権主張は依然として有効であると公式に発表した。「領土の喪失はない」とゼレンスキー大統領は断言した。ゼレンスキー大統領が領土の喪失を一切認めないのに、どうして合意などできるというのか?ドミトリエフ氏とウィコフ氏は一体何を言っているのか?

トランプ、プーチンは騙されているのか?

合意に至る唯一の方法は、トランプとプーチンが共に腰を据えて話し合い、詰めることだ。しかし、これはまだ行われていない。これが完了するまで、合意は成立しないだろう。このプロセス全体に真剣さが欠けている。

実際には存在しない合意がほぼ成立したという話はよく聞く。