Rael Maitreya
Nobby Raelian
訳
千年以上前の処方に現代医療を救う可能性が
千年以上前、アングロ・サクソンの治療師たちは、「バルドの医書(Bald’s Leechbook)」と呼ばれる医学文書の中に、ある処方を記録していました。
その薬は、ニンニク、タマネギ、ワイン、そして牛の胆汁を含み、真鍮(しんちゅう)の容器に入れて9日間浸しておく必要がありました。当時は、単なる民間療法にすぎないように見えたかもしれません。
2015年、科学者たちはこの混合薬を再現し、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)という、現代の抗生物質に強い耐性を持つことで恐れられている“スーパー耐性菌”に対して試験を行いました。その結果は研究者自身も驚くもので、中世のこの薬は感染の痕跡をほぼ完全に除去し、実験室での試験において、多くの現代薬よりも高い効果を示したのです。
単なる古い植物由来の処方に見えていたものが、実は予想以上に先進的であったことが明らかになり、抗生物質耐性の拡大をはじめとする現代医療の課題に対して、古代の知識が有効な解決策をもたらし得ることを示しています。
出典:
The Guardian(「アングロ・サクソンの治療法、スーパー耐性菌に有効であることが判明」)
Science News(「古代の抗生物質レシピがMRSAを死滅させる」)
