Rael Maitreya
Koichi Raelian
訳
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科学者たちは、患者自身の脂肪細胞だけを使って、生きた拍動する人間の心臓を3Dプリントすることに成功しました。
この実験室で培養された臓器には、実際の心室や血管があり、自ら拍動します。ドナーへの依存をなくし、拒絶反応のリスクも排除します。
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患者自身の細胞を使って、人間の心臓が3Dプリントされました。
これはSFのように聞こえますが、れっきとした現実の科学です。
研究者たちは、患者の脂肪細胞のみを使って、生きた人間の心臓を3Dプリントすることに成功しました。その結果は単なる模型ではありません。柔らかく、自ら収縮し、拍動する臓器だったのです。
仕組みを簡単に説明します。
科学者たちはまず、患者から脂肪組織を採取し、その細胞を幹細胞へと再プログラムします。次に、その幹細胞を心筋細胞や血管細胞へと分化させます。特殊な3Dプリンターを使い、それらの細胞を慎重に積み重ねることで、心室や血管、構造を備えた心臓を形成します。
この画期的成果が特別なのは、適合性にあります。
心臓は完全に患者自身の細胞から作られているため、体はそれを「自己」と認識します。つまり、ドナーは不要で、免疫拒絶反応のリスクは劇的に低下します。臓器移植における最大の問題のひとつが、解消される可能性があるのです。
現在、このプリントされた心臓はまだ小さく、移植できる段階にはありません。しかし、拍動しています。規則正しく収縮し、内部には血管も形成されています。これらは、将来、実際の患者に移植可能な等身大の臓器を育てるための、極めて重要なステップです。
この技術は、移植を待つ何百万人もの人々にとって大きな意味を持ちます。臓器不足は、今も毎日命を奪っています。必要なときに臓器を「作る」ことができる未来は、医療を根本から変えるでしょう。
人間的な意味合いも非常に強力です。
あなた自身の体の中には、すでに自分を修復するための原材料が備わっているのです。科学は、それらを導き、かつて不可能だと思われていたものへと形づくる方法を学びつつあります。
いつの日か、癒しは外からではなく、あなた自身の内側から、層を重ねるように生まれるかもしれません。
