問題人物の矯正施設では、犬と接することに従事すると良い補導・治療になるでしょうね。犬好きの考えですが。
犬の仕事を知りたい!警察犬、盲導犬などいろいろな「働く犬」たち|ワンクォール
人間はもともと、善ぜん の存在である
(56AH/2001年10月)
人のことを決めつければ決めつけるほど、人を愛せなくなります。人のこと を決めつけるよりも、その人を理解してあげる方がいいです。人が間違った行為をしたり、無作法だったりする時こそ、その人の振る舞いを理解してあげる 必要があります。問題がある人ほど、気分が悪く、気むずかしく、攻撃的にな ります。問題のある人ほど、さらに問題を抱かか え込みます。否定的な考え方が発 達してしまうからです。こういう人たちをこそ、もっと愛し、理解し、導いていく必要があります。
人のことを決めつける時、私たちはまず結果を見て判断します。なぜそうな ったのかを理解しようとはしません。その原因を理解すれば、私たちはその人 に対して、もっと愛と憐あわ れみに満ち溢あふ れることができます。その人がしたこと よりも、なぜそのようなことをしたのかを考えることが大切です。そうするこ とで私たちは、人が悪い行いをするのには、いつも理由があるのだということに気が付くのです。
このように考えれば、より人を理解して愛することができます。相手の側に 立つのでなければ、その人の間違いをすぐさま指摘する必要はありません。相 手はそれに耐た えることができないかもしれませんから。その人のペースで成長 させてあげることが必要です。
自分を変えたい、もっと良い振る舞いをしたいと相手に思わせるには、手本を示して、相手が自分の振る舞いに疑問を持つように仕向けるしかありません。 結局のところ、人間はいつも善ぜん の存在なのです。「悪人などいない。ただ苦しみ があるだけだ」と言ったのは、ガンジーだったかと思います。問題を抱かか えてい て、不愉快な態度を示す人はいます。でも、基本的にはみんな、最初は優やさ しい 人なのです。
私が好きな喩たと え話をしましょう。もしも今、画面にひとりの赤ん坊が映うつ り、そ の小さな可愛い子供が、遊び、笑い、走り回っているのを見れば、みんなは満面の笑みで、この子供の喜びと幸福について考えながら、いい映像だなぁと思って見ることでしょう。
でも、この子供が実は、アドルフ・ヒトラーだと分かったら、みんなは何と言うでしょうか。見ている人の表情は突然暗くなるでしょう。けれども、私たち のみんながそうだったように、ヒトラーも無邪気むじゃき な子供だったのです。子供が みんなそうであるように、花や虫や鳥に目をまん丸くしていたのです。彼はど うして極 悪な暴君になってしまったのでしょうか。おそらく原因は山ほどある でしょう。教育、何かの間違い、お手本、など。
人のことを決めつける前に、極悪な犯罪者もかつてはとても可愛いらしくて、 とても純粋 な子供だったということを、思い出すようにしてください。
私たちはいったい、彼らに何をしてしまったのだろうか? 社会はいったい、 彼らに何をしてしまったのだろうか? なぜ彼らはそうなってしまったのだろう か? もっとそういうふうに考えるようにすれば、私たちは違反者や犯罪者に対 して、もう少し憐あわ れみの心を持つことができるでしょう。それは、このような 人たちから社会を守るために、必要なことをしなくてもいいという意味ではあ りません。
でも、問題の根本に取り組んで、彼らが危険な人物になる可能性を阻止する 方が、有効ではないでしょうか。彼らを牢屋ろうや に閉じ込めたり、死刑にするより、 彼らを治療することの方が有効ではないでしょうか。
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