「マイトレーヤ

          ~その教えの神髄 ~

 

      マイトレーヤ・ラエル

 

第3章 静けさ

 

時間を刻きざ む道 

 

時が過ぎていく」と言いますが、これは間違いです。というのは、通り過ぎ ていくのは「時」の方ではないからです。時間はそれのみでは存在しません。 

 

だれ も、時が通り過ぎていくのを見た人はいません時の中を通り過ぎていっ ているのは私たちの方なのです。このことをよく意識してください。これはあ なたの人生に新しい光を投げかけてくれます。すべての人がそうであるように、 悲しみや苦悩や絶望の真っただ中にいるときは、特にそうです。 

 

ある日、小さな埃ホコリ であるあなたは生命を与えられ、自分自身を意識するよう になり、そして突然、来る日、来る日を数えはじめ、時間が過ぎ去っていくの だと信じます。しかし実際は、ホコリの方が時の中を、このいつも変わらない 時間というものの中を、通り過ぎて行っているのです。  

 

私たちは、生と死を意識しながら時間を通り過ぎていきます。それは、私たちはある日に生を受け、またある日に死んでしまうホコリであるという意識で す。こうして、私たちを構成している物質が、「一つの生命」というサイクルを 作ります。  

 

私たち自身が時間で作られた旅人なのです。私たちが時間から時間へと旅しているのではありません。  

 

私たちは過去を旅することも、未来を旅することもできません。そうではな く、現在が私たちの道を刻きざ んでいきます。現在が私たちの人生を切り開いてい くのです。チク・タク……と。  

 

私たちはある日、それぞれが違った時期に旅を始めました。何人かはもうずっと前から、他の人は今日から始めます。 

 

私たちは、お互たが いに素晴らしい旅の途中にいます。「地球」という名の宇宙船 に乗っています。それは回転し、通過していきます。もう旅の終わりに来てい る人もいれば、まだ旅を始めたばかりの人もいます。

 

 

出版社:無限堂

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