展示会を終えて作品をホテルに持ち帰り、
シドニー最後の夕食へ。

この日は日本のお弁当。
主人と娘は豚カツ弁当、私は野菜弁当。

どれも盛りだくさんで、
娘も私も全部食べきれなかった。



すると主人が、

「容器をもらって持ち帰り用にして、
ホームレスの人に渡そう」

と言い出した。

食べ残しを渡すことには、
私はちょっと抵抗があった。



だからといって、
わざわざ買って渡すのもどうなんだろう。

どうしようかと考えたけれど、
娘も「トライしてみるべき」と言うので、
私も同意した。




タウンホールの地下道で、
犬と一緒に座っていた男性に
主人が渡しに行った。

その間、娘と私は少し離れたところから、

「受け取ってもらえますように」

と祈りながら見守った。



しばらくして戻ってきた主人が、

「日本食、好きなんだって。
喜んで受け取ってくれたよ」

とうれしそうに言った。

娘と顔を見合わせて、

「よかったね!」

と喜んだ。



シドニー最後の夜。

アートの展示会で娘の作品を見届けて、
最後はこんな出来事で一日を終えた。