仕事の一環で、多数の先生方に
一斉にメールを送ることがある。
図書の先生から頼まれて出すのだけど、
先生方が疑問に思いそうなことについては、
前もって注釈をつけておくことが多い。
大量に質問のメールが来ると、
その対応だけで大変だからだ。
念には念を入れて、
「ここ、疑問に思うかもしれないな」と
いうところは、できるだけ丁寧に説明しておく。
例えば、特別クラスへの申し込みを
した生徒について、現在のクラスでの
評価をお願いするとき。
すでに特別クラスに入っている生徒の先生には、
「この生徒はすでに特別クラスに
在籍していますが、引き続き継続して
在籍したい場合は、申し込み書を再度
提出する必要があります」
と、あらかじめ書いておく。
先生方に、
「ん? この子、もう特別クラスに入って
いるのに、なんで申し込みが必要なの?」
という疑問を持たせないためだ。
ところが先日、同じような内容のメールを
先生方に送った。
すると……
次々と届くメール。
「この子、すでに特別クラスにいるんですが?」
先生……。
それ、メールに書いてあります。
しかも、かなり親切に。
一応、同じような質問がこれ以上来ないように、
全員にもう一度、該当する注釈の部分を送った。
「こちらに記載していますので、ご確認ください」
という感じで。
これで大丈夫だろう。
そう思った。
ところが、そのメールに対して、
「でも、この子、もう特別クラスにいますよね?」
と、また同じ質問を返してくる先生もいる。
…………。
ああ。
人って、仕事のメールでも、
ちゃんと読まないんだ。
いや、わかっている。
長いメールは読まれない。
細かい説明も飛ばされる。
必要なところだけ拾い読みする。
それはわかる。
でも、こちらとしては、
「質問が来ないように、質問されそうなことを
先に全部書いておこう」
と、せっせと注釈をつけているわけで。
その結果、
「注釈を読んでください」というメールを
送ることになる。
なんだろう。
仕事を効率化するために丁寧に
説明したはずなのに、結局、仕事が増えている。
そして何より驚いたのは……
学校の先生たちでも、メールって
こんなに読まないんだ。
ということだった。


