朝から晩まで仕事のため宣伝ができませんでしたが。
本日は私の本、静岡怪談の発売日でした!
なにしろ、33連勤とかで取材も執筆も医者仕事の合間を縫ってちびちびと行うしかありませんので、今までの著書の中で一番の難産となりましたが、それゆえ愛着のある一冊となりました。
カバーには初めて著者近縁(仕事中、ヒマだったときの無修正自撮り)を掲載していただきましたので、ぜひぜひご覧くださいね。
せっかくなので、ここからは著者解題を。
未読の方には、ネタバレありですのでご注意ください。
五十三歳
浜松には有名な異種婚譚、大蛇の女性と、人間の男性の悲話が伝わっている。
大蛇の妻は可愛い息子を生み育てていたが、あるとき沼に帰らねばならなくなる。すると息子が泣き止まず、困った夫は沼へ行き、大蛇である妻に相談。すると妻は片目をえぐり出して夫に与える。子が泣いたら、目玉をなめさせよと。夫が妻の目を息子に与えると、子はたちまち泣き止んだ。だが、大蛇の目は美しい宝玉でもあったので、お殿様が欲しがり、子から目玉を取り上げてしまう。
子はまたも泣き通しとなり、悩んだ夫は再び沼へ行き、大蛇となった妻に相談。すると妻は残る目玉をえぐり出し、息子のためにと夫に託す。
だが、またしても欲張りなお殿様が子から目玉を取り上げてしまう。
お殿様の暴挙を知った大蛇妻は怒り、洪水を起こして城を流してしまったという。
眼球と美女つながりであるし、この話のお殿様が、もしかして水野さん(もちろん仮名)の先祖だったのかもしれないと想像してしまった。
猫またぎ
コロナ以前の話である。
眼球の黒い黒猫はパーフェクトブラックと呼ばれ、青い薔薇のごとくにあり得ないほど珍しい存在。写真に撮っていれば世界的発見だったのだが、飼い主はいまや音信不通となってしまった。
百パーセントの話
拙著「怪談女医」からの、後日談をつけての再録である。
実は、初期バージョンの話では[徒歩で登山すると見る]というのを、[車で登山すると見る]と取り違えて書いてしまっていた。再取材時に判明したこの誤りを再録時に訂正した次第。
コロナ前ゆえ、酒を交えての取材だったため、事実を逆に書き反省しきりであった。
知らせ
卓越した取材能力で、実話怪談をマシンガンのように撃ち出しておられる作家、神沼三平太先生から賜ったネタ。慢性ネタ不足症候群のため、この御恩をどうしたものか。もはや神奈川県に足を向けては眠れない。
怪談作家の家
私の新居(賃貸)で起こった妙ちくりんな出来事を文章にしたもの。漫画版はここで読めるよ。
というわけで、静岡怪談を何卒よろしくお願い申し上げます。
東海道とミカンと海と富士山は出ますが、お城とお茶は出ない、そんな本ですがひとつよろしく!
まだ献本の準備もできておりませんので、ネタ提供者のみなさま、もう少しお待ちくださいませ。



