人生相談をしようと思った私。

Tくんが男性だからという理由で相談を断られたけれども、
私は当事者で、女性である。
そればらば断られるはずはない。


職員の方々に向かって「すいませーん」と呼ばわると、

若い女性の職員さんが、

「なにか…?」

と出て来てくれた。



いきなり人がデスクのあるフロアに来てびっくりしたのだろうか。

私とて、案内所を通して行きたかったのだが、
受付がからっぽだったので仕方ない。


「アポはとってないんですが、
以前にも一度相談させていただいたことがありまして。
先ほどこちらに電話させて
いただいた件でご相談したいのですけれど」


職員さん「はあ…ちょっとお待ち下さい」


奥の方に、他の人の指示をうかがいにいく職員さん。

…若さからみて入ってまもない人なのだろうか。



緊張しているとはいえぽつねんと一人でいるのは
さすがにヒマなので、
施設の廊下に貼られている貼り紙を見る。



「言葉の暴力もDVです」

「悩まないで相談を」



との文字とともに、パートナーから投げかけられる

ひどい言葉の例があげられていた。




おまえはダメなやつだ

…など、女性の能力の否定



デブ、ブス

…など、容姿を否定する言葉…



う~ん、私が父親から言われた言葉ばっかだね。


あんなひどい父、
親の中でもかなり特殊な方かと思っていたのだけれど、

案外そうでもないのかも。


存外、父みたいな人って典型なのかも。


それにしても、ストーカー的押しかけといい、
父が私にしていることは、父-娘間ではなく、
彼氏-彼女間に起きることの例に似ていて気味が悪い。



さきほどの若い女性の職員さんが、

「じゃあ、こちらでご用件をうかがいますので…」

と、私をその階のソファーコーナーに案内してくれた。


私は話し始めた。

(つづく)